両国国技館

harimaya2010-09-06

往年の大横綱・一代目若乃花が鬼籍に入られた。
業績は今更云うまでもないが貧乏のどん底から
身を起こし相撲界の頂点に立ったハングリーの
精神は今の人たちに最も欠けているものであり
改めて若乃花の強靭な強さ、偉さが偲ばれる。
同じ大横綱栃錦との名勝負はもうないだろう。
栃若時代は終焉したが勝負の場面は消えないで
青春時代の一つだった。心から冥福を祈りたい。
野球賭博で存亡の危機に立たされた相撲界も多少落ち着きを取り戻したようだが
見るところ賭博事件のファンの怒りは無能な相撲協会に当てられ、力士たちには、
さほど怒っていなかったようだ。どこから見ても善良な人間にしか映らなかった
琴光喜が重罪人として追放されたが、一人で背負ってとても可哀想な気がする。
賭け事が悪いなら競馬、競輪、宝籤はどうか?いずれにせよ暴力団を一網打尽に
するのが本筋であり、その非合法活動の野放しにしている政治、警察の責任大だ。
何はともあれ来週から両国国技館秋場所がスタートする。天皇賜杯も元に帰り
NHK相撲中継も再開された。TV桟敷のフアンやお年寄り達もこれで満足だろう。
もう済んだことは忘れて本来の姿に戻り力士は白熱した十五日間を見せて欲しい。