菊花展

harimaya2010-11-17

のどかな小春日和の横網公園の菊花展で
ひとりのお爺さんが見張り番をしている。
今年は夏の酷暑の影響で出展者が少なく
長い間でこんなの初めてとこぼしていた。
菊は育つには1年4ヶ月掛かるそうだが
毎日の水遣りや油虫の駆除が欠かせない。
丹念にしても虫一匹で苦労が水の泡とか・
趣味とはいえ神経の使い方に頭が下がる。
見張りのお爺さんは今年91歳とかで戦争中はガダルカナルやレイテの激戦を歴戦し
戦後オーストラリア軍に捕らえられて体験を聞いたが捕虜への待遇は食料も少なく
一日中働かされ復讐の連鎖で重い違反した者は銃殺、軽くても三日間の食料無配・・
戦争の極限の気狂いと、菊を愛でる気心と同じ人間なのかと改めて考えさせられる。