冬木立

harimaya2011-01-17

真冬の凛とした空気の中で素肌を晒した木々は
飾り気のない茶褐色の格好で寒さに堪えている。
人の心を木に例えば裸の幹は心根の深い部分で
それぞれの人の本性を様々な形で見せているが
この時期は地上とは裏腹に根っこを下に伸ばし
春の花を咲かせる体力を養っていることだろう。
木々だけでなく虫や小さな動物も木の葉の下で
春の到来の夢を見ながら深い眠りに入っている。
それは人生とて同じこと・・冬木立の景色は寒さの我慢と耐える厳しさを見せ、
やがてくる早春の息吹きを待ち、木々たちの暦も四季のページをめくっている。