コブシ

harimaya2011-03-22

近くの通りでは街路樹のコブシが咲き誇っている。
コブシを見ると昔、疎開で福島に住んでいた頃を
思うが家の前に一本の太いコブシの木があった。
辺りがまだ枯木で覆われている早春に、いち早く
春の訪れを告げる花は長い北国の冬の終わりを
教え、コブシの花の清らかさに新しい季節を感じ
戦時中の荒んだ気持ちが救われた思いがした。
コブシを見てつい口ずさむのは「北国の春」だが
この歌は今や日本を代表する歌で外国でも多くの人に歌い愛されているという。
コブシ前線は間もなく東北地方の震災に見舞われた被災地に到達するだろう。
コブシは北国の春であり、希望であり、気品であり、そして郷愁そのものだ。