3,11

harimaya2012-03-12

戦前、小学校の修身教科書に書かれてあった挿話を抜粋する。
三陸の漁村で怠け者のゴン太は海と村を見下ろせる斜面で
昼寝をするのが日課でした。地震が起きたら、津波が来た!
みんな丘に逃げろ!と村中を叫び回りました。当初は全員、
即座に丘に駆け上りました。でも地震が起きる度に叫ぶので
村人は信用しなくなりました。{怠け者の嘘つきゴン太}と
言われるようになったのです。或る日のこと草原で寝ていた
ゴン太は地震で起きました。見ると遙か水平線上に一直線に
白い大波がこちらに向かって来る。大津波だ!彼は叫んだ。でも誰も相手にしません。
彼は火打石で丘にある稲架に次々と火を点けた。ゴン太は狂った!早く火を消して!
村人全員が丘を目指して駆け上がってきたのです。村の人が丘に上った時、大津波
集落を襲い家屋全部をさらっていきました。こうした咄嗟の機転でゴン太は村人全員を
救ったのでした」災難は忘れた頃にやってくるという。怠け者のゴン太は平穏に慣れた
私達の普段の生活の代弁だが、3,11の教訓も津波を見張ってくれたゴン太を欠かせない。