東京の暮らし

harimaya2012-09-10

昭和24年春に東京駅のホームに初めて
足跡を付けて以来、ウン十年が過ぎた。
ひねるだけで水の出る水道のひとつも
ダイヤル回せば声が聞こえる電話機も
田舎では味わえないものが衝撃だった。
江戸っ子の切れのいい話し方は新鮮で
自分の関西弁がとても恥ずかしかった。
ここは日本の中心と改めて思い知った。
あれから半世紀以上が過ぎ、戦後の廃墟だった東京の姿は奇跡のように大きく変えた。
東京の巨大な生産と行動の時代は加速度的にインフラ整備が整い昔の面影は既に無い。
ありがたいようで、豊かなようで、でもそのじつ人々の思慮が欠けていった気がする。
もう昔の生活に戻れない。けれど昔は良かったなんて自分は意地でも言いたくない。
今現在を肯定したい。日進月歩の発展を続ける東京と将来の自分と重ね合わせたい。