実りの秋

harimaya2012-09-13

関東平野一面に広がる田園地帯では
黄色く垂れ下がった稲穂の波模様で
豊年満作の秋到来を実感させられる。
今月は田圃の刈り入れで農家の人は
コンバインで次々と稲を刈っていく。
昔は稲刈り鎌で一株ずつを切ったが
農業の機械化も随分と進んだものだ。
米と言う字を書けば八十八にもなる。
それは、お百姓さんが八十八もの手間を掛け丹精込めて作ったのだから一粒たりとも
粗末にしてはいけない。子供の頃に親から教えられた。勿体ない、の精神は日本人の
美徳とされたが今の飽食時代の食事の食べ残しの多さに美徳も堕ちたものと痛感する。
消費者の立場で納得できないのは米に税金を使って農家から国際価格の数倍の価格で
政府が買い上げる。それでも過剰米があり消費者の主食は米以外のパンや麺に食文化が
変化している。国の食糧自給率39%、しかも無駄に捨てる率は3割を超えるという。
これでいいのか?農家への過保護は課税の不公平でありTPP問題もこれに突き当たる。
世界には餓えに苦しむ人が多いのに食物に感謝しない今の日本人に天罰が下るだろう。
「実るほど、こうべの垂れる稲穂かな」稲穂には罪が無い。美味しい新米を待っている。