2012-10-03 彼岸花 栃木県鹿沼にある常楽寺は花の寺として有名だが 素敵な朱色の彼岸花と日本の原風景とのコラボは まさに万緑叢中に紅一点で一幅の絵を見る思いだ。 野辺に咲く華やかな花びらの形状のしなやかさと 燃えるような朱色は夏の日の情熱の名残りなのか。 彼岸花の咲くころは夏と秋との境目を告げていて 近づく秋本番の露払いの役目のようでいじらしい。 青空のもと一匹のアキアカネが花に止まっていた。 今の時期は楚々とした秋の七草が浮かぶが色が淡く花の姿は淋しさと愁いが伴う。 でも彼岸花は初秋の景色に華やかな色を添えて移りゆく四季の趣きに欠かせない。