喪中の葉書

harimaya2012-11-16

歩道に枯葉が落ちている。今年もあと僅か。
既に来年の巳年の年賀はがきが発売されて
その準備を考えなくてはと思っているとき、
ポストに郵便物に紛れ喪中葉書があったが
青天の霹靂というべき旧友の訃報が届いた。
何の前触れもなく突然に脳幹出血で倒れて
亡くなったという。驚きと共に暗澹となる。
走馬灯の一部分をもぎ取らたようで悲しい。
「朝(あした)に紅顔ありて夕べに白骨となる」格言の通り人の生死は予測できない。
親戚、知人、友人だけでなく、日本のお母さんと慕われた女優・森光子が亡くなった。
ダンディーで多才だった藤本義一も鬼籍に入ったが同年配だっただけにとても淋しい。
好きだった有名人が次々と世を去っていく。三宅久之、桑名正博、大滝秀治、馬淵晴子・・
まさに諸行無常の響きが聞こえてくる。人生のたいていは未完のままで終末を迎える。
誰もが生きる未練は捨てきれないがいずれ散るのが世の定め。自分も未完だから不安、
焦燥、怒り、懊悩など、未だ捨てきれない。