隠居の独り言(1111)

昔からゾロ目の数字は縁起が良いとされている。ゾロ目とは2個のサイコロを振って
同じ数字が出ることで、転じて2ケタ以上の数列が同じ数字で構成されることを指す。
この「隠居の独り言」シリーズも4桁のゾロ目が出来たのは自分ながら嬉しい限りだ。
紙幣の番号がゾロ目だとコレクターによって高い値段が付き、車のナンバープレートも
ゾロ目はオークションの対象になっている。1111の数字はピンゾロで値もいいだろう。
中国では8の数字がもてはやされて8のゾロ目のプレートの車は家一軒買えるという。
スロットマシーンでも777のゾロ目がラッキーセブンで最高の数字として設定される。
英語でもsnake eyes(蛇の目)と称して珍重されるらしく、ともかくゾロ目は目出度い。
ゾロ目の話はさておき最近は「自分史」とか「MyHistory」とかでエッセーを書く人が
多くカルチャーセンターでの講座では人気を集めているという。作家、エッセーストの
林真理子さんは20年以上にも亘ってエッセーを書き続けているがエッセーストになる
五つの条件をあげている。?まず意地悪さ、これは自分を戯曲化するような度胸が必要。
?好奇心。?文章力、これは文のリズム感と起承転結がきちんとついているかどうか?
?自腹を切るということ、エッセーには元手がかかる。自分に投資することだそうだ。
?最後に人に嫌われてもいいやという強さ、有名人や権威に対し牙をむく勇気だという。
なるほどと思うこと多々ありだが、プロに言われてみると自分は様々な面で落第だろう。
わくわくするようなリズム感に欠けるし、自分を戯曲化する文学のセンスはまるでない。
仕事、生活、家族、日々の暮しの他に、経済、歴史、社会ダネまで手当たり次第の雑読、
心を和ませてくれる音楽の演奏、友情の出逢い等々、それは自分なりの玉石混淆であり
ブログの継続は頭の活性化に良いと勝手にきめている。素人の恥を捨てた薄っぺらな
浅学と生きた経験のネタが継続の基となっているが、もちろんブログにも礼節があり
人を傷つける文や下種な言葉はご法度で、その線引きが大切であるのは言うまでもない。
振り返れば2004年6月に書き始めて7年5か月、書いた日数は今日で1531日になる。
五つの条件に一つ加えさせて頂ければ、恥と外聞を気にしない図々しさが入るだろう。
最近はTwitterFacebookなどの新設で、ブログ日記にやや影を差している傾向だが
思うに、つまらない駄文でも面白がって工夫をしていると必ず誰かが見ていただける。
飽きっぽい自分がここまで続いたのは見てくださる方々がいられるのが嬉しいからで
気力と体力があるかぎりブログを続けたいと思っている。