冬の水鳥

harimaya2012-12-19

年の瀬はいつも上野、浅草辺りを散策する。
とくに上野不忍池は長い年月の思いが深い。
冬の不忍池は沢山の水鳥が極寒の大陸から
訪れてくる。東京の冬も相当に寒いのだが
朝早く池を見渡してみると陽に光る水上に
三々五々と、水鳥たちは身体を休めている。
水鳥は一晩中ほとんど身じろぎもしないで
佇んでいたのに何故冷水に耐えられるのか?
もし仮に人間だったら完全に凍傷になって足の指の何本か失う羽目になるのは必至だ。
でも研究者の本によると水鳥たちは一つの身体に二つの体温が備えてあるのだそうだ。
身体部分の体温は40度位の高温体質だが足の部分は遥かに低く常に外温に近いという。
自然の知恵は素晴らしい。小さな水鳥の体に巧みな熱調整器が組み込まれて生きている。
人もそうありたいが服を着るのを覚えたので裸で冬を過ごせない動物に成り下がった。