雪の成人式

今年の東京の成人式は生憎の大雪だったが
一生一度のことだけに思い出も深いだろう。
派手な衣装に身を包んでいるのも結構だが
果たして真の成人になったか首をかしげる。
成人とは育てられた両親から巣立ちをして
自ら働き食い扶持を得られるようになって
初めて大人になることを云う。今の20歳は
大抵が学生の身分で親のスネを齧っている。
何が成人式なのか。中には既に働いている人もいるが派手な衣装にお金を掛けられない。
昔は童謡「赤とんぼ」の「十五で姐やは嫁に行き」の詞のように15歳で他家に嫁いで
一家の中心人物になった。「つ離れ」という言葉がある。一つ二つ三つ四つ・と数えて
「つ」が終わり「とう」になったときから大人として働き15歳になって元服をした。
時代の趨勢といえ現代の20歳はちゃらちゃらして身体は大人でも心は子供のままだ。
大人も子供に甘すぎるのも原因だが。形ばかりの成人式なんて要らない。