火鉢

harimaya2013-01-30

今年の冬は近年にない寒さを感じている。
小庭のつくばいに毎朝、薄氷が張るのは
ここ数年は無かったが今はまさに大寒だ。
でも子供の頃を思えば冬に氷が張るのは
当たり前でこれが本来の冬の気温だろう。
今は暖房器具が行きわたり真冬の生活も
寒さ知らずには季節感も薄らいでいるが
昔は火鉢ひとつ、夜は炬燵で暖をとった。
大寒小寒、山から小僧が泣いてきた、何といって泣いてきた、寒いといって泣いてきた・
わらべ歌の「山から小僧が泣いてきた」の一節だが、大寒小寒と歌った幼い頃をおもう。
今は青っ洟の出ている子もいなくなったし、シモヤケがかゆくて泣く子もいなくなったが
冬の平均気温も昔は今より遥か低かったと思う。当時の人は冬の寒さにめげず強かった。
上野のボタン園に懐かしい火鉢があった。中の灰を火箸でいじるのは何年振りかなぁ・・
「火鉢ひき寄せ灰かきならし、ぬしの名を書き目に涙」昔の乙女のいじらしさが目に浮かぶ。