安田庭園

harimaya2013-03-08

すっかり春が訪れて、ここ両国にある安田庭園も
沢山の人が春の風と庭園の美しさを満喫している。
春に集まる都鳥も回遊庭園の池に飛び交っている。
案内版によれば江戸時代に本庄氏(常陸笠間藩)の
下屋敷跡で元禄年間に造営されたと記されている。
昔の殿様はこんな立派な庭園のある豪華な屋敷で
優雅な暮らしをしていたと想像されるが、最近の
研究では、つつましい生活の日々であったという。
大名はじめ武士の俸禄は、その殆どが関ヶ原の合戦の後に決められた各藩の石高であり
260年間の平和な世の中は増収の見込みも無く、そのうえ幕府の方針で大名行列の経費、
江戸屋敷の整備など無駄な浪費をさせ「生かさず殺さず」の大名統制政策をとらされた。
物価が上がっても武士の収入が変わらず、むしろ庶民の方が暮らしは豊かだったらしい。
回遊庭園の見事さも、実はお殿様の意向でなく幕府の方針だったとは、考えさせられる。