ノーゼンカズラ

harimaya2014-07-24

近くの公園では遅咲きのノーゼンカズラが咲いている。
ノーゼンカズラは梅雨時から夏にかけ咲く橙色の花で
蔓科の植物だが、公園に設けられた花の棚の下では
夏の日差しを遮り、設置されたベンチは納涼に最高だ。
ノーゼンカズラを漢字で「凌霄花」となるが中国原産で
寿命が長く、安土桃山時代に朝鮮から持ってきた苗が
現在でも京都の寺で咲いているというから驚いてしまう。
俳人たちはこの花に親しみを持ち人間くさく詠っている。
「のうぜんは 妻恋う真昼のシャンデリア」中村草田男
「色好む女ありけり凌霄花日夏耿之介。 「凌霄の元踊り子の待ち合わせ」大野林火
昔の俳人の句でなくても花のどこか異国的な美しさが漂う情感は今も昔も変わらない。