父偲ぶ日

harimaya2015-06-22

日本人はフレーズに弱い。「父の日」と言われれば
普段は疎遠気味な父親になにかプレゼントをする。
でもモノを売る商人の企みと知りつつ、年に一度は
父を思い、尊敬し、育ててくれた年月に感謝しよう。
自分にはもう父はいない。草葉の父を偲び帰郷した。
仏壇の前で「みな元気でやってるでぇ」と報告したら
父は「まだこっちへ来るのは早いでぇ」と返ってきた。
父というのは有難い存在と改めて思い手を合わせた。
子は無意識のうちに父を人生の師と崇め、生涯のライバルとして超えようとする。
平成の社会は父性が見当たらない時代なのかも知れないが、どこかに男らしさ、
雄々しさが欲しいと思うのは自分ばかりではない。闘争心を秘め、正しいものに
戦ってこそ本来の男の本能であり、それが本当の優しさであることを忘れている。
古い奴だとお思いでしょうが、男たるもの、「父の日」のプレゼントなんていらない。