寝姿山

harimaya2016-08-18

下田海岸に「ハリスの小道」という細い道がある。
1857年の「日米和親条約」で下田港が開港して
江戸時代の「鎖国」を解いた記念すべき場所だが
アメリカ総領事としてハリスが、ここに居を構えた。
ここから見える山が「寝姿山」で寝姿に似ている。
ハリスは妾に「お吉」を抱えたが、当時の風潮は
外国人には偏見を持ち、お吉の苦労が偲ばれる。
それだけに寝姿山も「お吉」の姿という説もある。
ハリスが任を終えアメリカに帰国した後の、お吉は、みんなから冷たい仕打ちを受け
最後は身を投げ自殺する。死後も葬ってもらえず遺体は河川敷に捨てられたという。
現代では考えられない当時の偏見、差別は「唐人お吉」の伝説に悲劇を伝えている。