隠居の独り言(1624)

アメリカがトランプ政権になって間もなく一年が経とうとしている。先日はトランプ大統領
政権初の包括的な安全保障政策となる国家安全保障戦略を公表した。世界最強の軍事力で
現行の国際秩序と価値を守る姿勢を明確に打ち出した点に注目する。「米国第一」の基本は
変わらないものの世界の平和に目を向けたことに評価できる。大いに有言実行を求めたい。
中でも中国とロシアを名指しで「現行変更国家」としてアメリカの価値観に挑戦し国際秩序の
破壊を目論む国家と位置付けた。前大統領オバマは協調路線で中露の覇権主義を見ながら
軍事行動一つ取らなかった。そのことが東、南シナ海における中国の軍事的拡張を助長させ
尚且つ、北朝鮮核兵器、ミサイル開発の時を与えてしまった。オバマの尻拭いをトランプが
しなくてはならない。新戦略に基づいてアメリカは海軍力増強やミサイル迎撃システム開発
進めてもらいたい。無論日本も当然ながら重い責任を有する。日米同盟の価値を中露に向け
充分に発揮できる時期が来たといえる。強くなくては生きていけない。日本人の中にも未だに
憲法9条があるから平和だと信じている人も多い。平和は口だけでは来ない!