長寿社会 その四

歳を取ると欠かせないのが病院通い、体も長年使用するとあちこち部品が痛んでくる。物の修理のよう部品交換なら言うこと無いが、交換が効かない生身の身体の辛いところ、医者の話は「治る病気は病気と言いません。治らないから病気なのです」なるほど言われてみればそうかも知れない。人間の細胞は150年生きられるように出来ているそうだが、それを粗末にするから、男80歳、女87歳で終わりになる。つまり体を上手に使えば限りなく150年の寿命に近づける。計算によるけれど、飲み食いを煩悩のままに欲していると平均寿命どころか健康寿命もままならない。生きる欲望と煩悩のはざまで生きるには酒、煙草、美食を慎まなくては健康体から遠ざかる。医師・養老孟司先生に言わせれば「人様の一生は大半がDNAで決まる」でも碩学の先生に異を唱えるつもりはないが、氏より育ち、三つ子の根性は環境の産物で人間社会も例外であり得ない。歳取っての幸せは健康一番に限るが、これも若い頃から意識を持ち、実行しないと定年になってからでは遅すぎる。食事軽め、日々の運動、十分の睡眠、それが細胞活性化に繋がる。今は亡き、長谷川町子作の「いじわる婆さん」が言うには「あの嫁に世話されたくない。頑張って嫁を世話してやる」こういう気が張っている根性の強い人は丈夫で長生きだ。病院通いは仕方ないけど良い医者に診てもらうのが一番。良い医者の条件は、?患者の話をよく聞いてくれる医者?病気の話が分かりやすい医者  ?薬に頼らない医者?専門外ならすぐ専門医を紹介してくれる医者?セカンドオピニオンを大事にする医者・孫が現在、医学生だが大変な思いで勉強を学んでいる。だから国家試験を合格して藪医者という人は存在しない。つまり医者も人なら気持ちの問題、優しい医者を探そう・・