隠居の独り言 4

また新潟で小学生殺人死体遺棄事件が起きた。どこまで人は堕ちればいいのだろう。殺伐とした事件連続で新聞のコラムは「今ほど子供たちの命が軽んぜられている時はない」と書いて「早急に子供を取り巻く環境を大切にするべきだ」と、訴えるが抽象的な言葉だけで具体的な発想が無いならコラムは無用だ。つまり今の大人が甘やかされて育ち人間的に成熟しないまま社会ルールに適応出来ず不満や苛立ちを立場の弱い子供に向けて発散させる。俗にキレる現象だが、どうせキレるのなら暴力団やチンピラに向かってキレて欲しいが臆病な彼らには、弱い子供にしか焦点がいかない。警察も頑張ってくれたが、「検挙に勝る防犯なし」ぜひとも今回のように逮捕してほしい。人が社会を営んでいる以上決まりがあり暗黙の了解事項で成り立っているだが、法が定めるまでもなく人を殺めるのは最低限の原則違反だ。それは人間の本能で一番怖いのは死ぬことであり、まして人に殺されるのは最も恐ろしいのを犯人は行動を起こす前に考えず衝動的に人を殺めてしまう。つまり人を殺めたら理由の如何を問わず自分の命をもって償うという単純な原則も、最近では「加害者の人権」という裁判所の甘い判決が大いに原因がある気がしてならない。江戸時代は現代より遥かに治安が良かったが、原因には悪いことをすれば必ず同じ罰を受けるという明快な答えがあったからで、昨今は犯人が捕らえられても、テレビなどは「謝罪の言葉も無いなんて人間なのか」と皆は溜息をつくが謝罪は言葉でなく犯人が死をもって償えばいいのであって、今更謝っても命は戻ってこず、加害者の言葉はどうでもいい。命を大切にするという最低限の理性を忘れた罪が重すぎる。