隠居の独り言 66

日本は少子高齢化が進んでいる。しかもOECD諸国の中で最も少子高齢化が進んで世界の、どの国も経験したことない加速度的スピードで人口減少と高齢化が進行しているという。先月、厚生労働省から発表された人口統計でもはっきりした。日本の人口経緯を振り返れば、人口は明治時代から急速に増えはじめ1900年には4400万人だったのが2000年には1億2700万人と100年間で3倍も膨れ上がったことになる。この急激な人口増加が、一変して今度は急激な減少に転じ50年後に8900万人、100年後は4400万と試算されている。つまり日本は100年後に明治時代に戻って同じ人口になる。これをどのように見るか。明治の頃は世界的に弱肉強食の植民地時代で富国強兵のスローガンで近隣諸国に侵入し、そしてその思想が第二次世界大戦の悲劇に繋がっていった。その戦中戦後の人口バブルがはじけ個々の生活を見直す余裕が生まれ、人口減少の時期に入ったというべきだろう。これだけ減れば東京の人口密集もなくなるし、大気汚染や環境問題も解決されるだろう。37万平方キロの日本列島は平地が少なく、狭いし山が多く資源も少なく江戸時代辺りの人口に戻れば、のんびり健やかで美しい日本になるだろう。しかしそれまでの過程が問題で、今のシステムでは未来の少数の若い人が多数の高齢者の面倒を見るのは不可能だ。昨今での高齢者の働きかたが多様化していることを踏まえ今の個人の選択で、公的年金の支給開始年齢を70歳まで引き上げられる制度を75歳まで広げられないか検討する。過渡期の苦しみはくるだろうが、これまでの発想を捨てる。現在では高齢者は、65歳以上とされるが70歳以上とし、生産年齢を5年上げて年金や健保、福祉関係も定年後の70歳からとすれば充分に高齢化社会に対応できると思う。最近の老人の心身ともに元気なこと、自分の若い時分の老人に対しての概念が違う。ましてや科学・医学の進歩は老人を若返らせ平均寿命も長くなっている。政治家の中に移民話も出ているがとんでもない!日本特有の美徳感は日本人にしか分からない。つまらぬこと考える暇あったら、もっと働きなさい。美しい日本が待っている。