隠居の独り言 97

先日アメリカ留学から帰った姪の話だが、さまざまな人種のアメリカで生まれつき漆黒の髪の毛と黒い眼をした日本人を羨望され改めて日本人の真の美しさを自己満足をしたらしい。髪の毛に、パーマもあてずカラーリングもしなかったらしいが自然のまま長くこの状態を続けると言っていた。今は女性の老いも若きも髪を染める人が多いが毛髪は傷んでいないか。昔はつやつやした「緑の黒髪」は日本人女性の魅力だったが個性化の現代では殆んどが何かしらの色に染めているのは、その時々の流行に弱い女性心理の一つなのかも知れない。でも日本人なら特に若い女性は染めるのが勿体ないと思う。髪の毛がみずみずしく艶のある若い時は二度と無いから外人まがいに茶色にするのは持って生まれた美しい資質を台無しにしているようでもっと緑の黒髪に誇りを持って欲しい。結婚式などで日本髪を結った花嫁さんの何と美しいことか。日本人女性に生まれた幸せを充分に満喫して欲しいと願う。「命短し恋せよ乙女」誰もやがて歳を取り若さの象徴だったふさふさした黒髪も秋の落ち葉のように色が落ち豊かさが堕ちていく。無駄な抵抗と知りつつ養毛剤付けてみたとて加齢と抜け毛の平行線は変わらない。やがて髪が薄れて白髪が出始めると、染髪から、かつらの出番になっていく。ボクのおつむは、既に鳥取砂丘になってしまったけれど、年相応に自然体の状態で過ごしたいと思う。