隠居の独り言 112

最近、気になるというより、不愉快な言葉遣いが日常的で例えば病院に行ったとき、看護師が患者に対して言うには「血圧を測りますのでシャツをまくってもらっていいですか」「診察の順番を待っていてもらっていいですか」日本語には「もらって」は要らない。世間も「子供に本を買ってあげた」「犬や猫に餌をあげた」ナニナニしてあげたという言葉より「餌をやった」「買ってやった」が正しい。謙譲語は要らない。日本語の間違いの始めはテレビのアナウンサーだと思う。そもそも話し方のプロであるべきアナウンサーが国語の勉強をきちんとして、その基礎を知っているのか質したい。過剰な敬語は醜い。実況で「避難所にお集まりの方々が配達されたお弁当を食べていらっしゃいます」被災地で「歌手○○さんがお忙しい中から来て歌って下さいます」テレビやラジオの媒体は、老若男女の言葉の使い方の善し悪しを決めてしまうほどの凄い威力を持っている。またテレビ・レポーターのバカハシャギが何とも耳障りで、お笑い番組もミエミエのヤラセでウメー、スゲー、ヤダー、ウゼー、デッケー、カワイー、マイウー、何でも3文字に略してバカ騒ぎで叫んでいるバラエティは下品でうるさい。これもまたテレビの影響なのか、いいトシしたオバサンが「これでー」「なのでー」「するとー」「だからー」「なのさー」言葉の一部を伸ばしカマトトぶっているのはみっともない。テレビ番組も意味のない、くだらないものが多すぎる。売れない芸能人のバカ騒ぎにオバサンたちは夢中で、二人はデキてる、フリンした。オバサンの芸能知識は豊富で、そんなテレビを話すときオバサンは得意気だ。子供に対しきちんとした言葉を話すことなく、ラ抜きの変な言葉で子供に接する。なかには幼児にスマホを与えて玩具替わりは、子育て放棄の一種ではないか。一部のオバサンたちは、つくづく罪深い世代だと思う。言葉で育てる道徳が失われた。