隠居の独り言 125

食欲の秋、食べ物は何もが美味しく普段よりつい多く食べる。メタボリックシンドロームつまり肥満からくる生活習慣病だが先日、内閣府世論調査では年代を通して半分ぐらいの人が肥満を感じ大半の人が運動不足と自覚している。それなら生活習慣を変えればそれで良しだが、そこが人間の弱さ・・その昔イタリア20世紀最高のソプラノ歌手マリア・カラスは30歳年上のメネギーニと結婚したが彼は女出入りが激しくマリアは自分も美しくなろうとしてサナダムシを体内で飼って105キロもあった体重を半年で55キロまでに落としたと言う。後に離婚してギリシャの海運王オナシスとの恋は有名だが、それはさておき体重を半分に落としての減量は命がけだが、そこまでしなくも食事を腹八分目にするとか酒の量を減らす、それだけでも結構の効果はあるという。戦中戦後の餓えた時代を経験した者にとって現代は何と贅沢な生活だと思う。当時は肥満の人は殆どいないし糖尿病は贅沢病とされた。最近の人の食べ物の好き嫌いが多いのはいただけないが、いちど飢餓の体験をしてみるといい(出来るわけないが)レストランで食べ残す人が多くいるがそれはマナーに反し、それなら始めからそれほど注文するのが間違っている。日本の食料品の大半が輸入に頼っているので考えよう。無駄に捨てるのは輸入全体の3割超えるというから呆れる。日本人の傲慢のツケがメタボリックシンドロームと云う今まで知らなかった病名を知らねばならないのは皮肉で笑えない喜劇が悲劇を生んでいる。