隠居の独り言 135

昨今は新聞やテレビで外来語が飛び交う回数が多い気がする。でも見聞きする日本人のどれほどの人が理解しているだろうか。政治家もカタカナ語を使って演説しているが初めて聞いた人は意味が分からない。まして中高年以上では意味不明な人が多く特に高齢者はテレビ・新聞だけが情報でそこを気遣ってほしい。発信側だけ知っていても相手に伝わらないと話の価値がない。高齢者がニュースでキャスターがペラペラと喋るカタカナ語の例えばイノベーション、インフラ、グローバル、セクターと言って理解する人は多くない。それは枚挙に暇ないが、カタカナ語をやたらと話す人を利口ぶっているとしか思えないのは僻みか。日本語は視覚の言葉で、漢字を見て瞬時にして理解のできる特性と利点が入っている。明治の初期、西洋から多くの言葉や単語が入ったとき、賢人達は誰にも分かり易く漢字を造語して次々と見事な和製漢語が出来た。経済、科学、銀行、共和国、民主主義、野球、哲学、万年筆、等数え上げればきりがない。漢字の老舗である中国に逆輸出されたのも多い。今の中国は「中華人民共和国」と名乗っているが、和製漢字が殆ど占める。北朝鮮も「朝鮮人民民主主義共和国」と称してハングルでない。世界の言語は無数だが、中でも日本語は造詣深い言語だとボクは思っているが、外来語氾濫は日本語をダメにしている。小学校から英語を教えようとする教育価値がどこにあるだろう。きちんと日本語が言えるのが先決と思うのは自分だけだろうか。