現代百人一首

harimaya2004-09-10

こんな面白い試みを某大学では毎年やっている。
今年で17回目を迎えて全国から学生たちが
約六万三千首の歌がよせられたそうな。
今年の短歌の最優秀賞は
「砂浜でただがむしゃらに穴を掘る 
ただ掘るだけでなぜか楽しい」中一男
忘れられないひと夏のすばらしい思い出が
短歌日記として綴られている。
印象に残った作品が多くありましたがその中から
「数字は叶わぬ恋に似ています 
 見えぬ答えに翻弄されて」高三女
数字は解けるが解けない恋の悩みが人生そのもの。
「良く来たと手料理並ぶ そのわきで伸びた身長 祖父と較べる」中一男
なんだか生意気になってきた私の孫を言われているみたい。
「封筒も切手も毎回違う柄メールより嬉しい友からの文」高三女
「古本屋ふと目に止まった本を見てこずかい貯める目標とする」小六男
いまどき手書きで手紙を書く少年少女がいることが嬉しくなった。
「戦争は悪だと決めつけられたまま忘れ去られた死者の魂」高三男
「八月の暦をめくると思い出す 平和に生活できる幸せ」中一女
戦争は誰もがいやだけど平和と叫ぶだけでは平和は手に出来ない。今の若者にも
素朴で素直な感性を言葉を表現できる人の多いのにはとても頼もしく思いました。