寒鰤、寒鯔、寒鰈

harimaya2005-02-02

ここ数日間の冷え込みは格別、厳冬期そのものですね。
寒さが厳しくなると魚たちは春の産卵期にそなえて
餌を豊富に食べ、体に脂がのって味が美味しくなる。
「鰤は北が吹いてあとに来る」と諺があるそうだが
数年前に金沢で食べた鰤の刺身が今も忘れられない。
鰤は成長するごとに呼び名が変わるため「出世魚」と
して知られお祝い事などによく使われ食べられる。
関東ではワカシ、イナダ、ワラサ、ブリと成長して
関西ではツバス、ハマチ、メジロ、ブリと成長する。
もっともハマチは養殖で全国的に有名になり食卓に
上っているが食文化も変わりつつありますね。
寒鯔も出世魚でオボコ、イナ、ボラ、トドと変わる。
「とどのつまり」と最後をさす諺はここから来たそうな。
「寒鰈、箸こまやかに 食うべけり」 草間時彦