秋の陽は釣瓶落とし

harimaya2009-10-02

彼岸が過ぎると夕日の落ちるのが速い。
子供たちの影が徐々に長くなっていく。
昔の人は秋の夕陽は釣瓶落としという。
釣瓶とは井戸の水を汲み上げる桶だが
その釣瓶を落とすとストーンと下まで
落ちていく。言葉はその感覚からだが
今ではそれを実感した人は多くない。
時間に追われてあわててしまったとき、
今度は釣瓶をゆっくり手繰り寄せるように秋の日暮れや夜長を楽しみ味わえばいい。
幼いころ、子守唄がわりに祖母が唄ってくれた、わらべ歌を思い出した。
♪お月様いくつ、十三七つ、まだ年は若いな、あの子を生んで、だあれに抱かしょ、・・
(十三七つとは十三夜の七つ時(午後4時)で月が円くなり始めで若いと唄ったもの)