2014-06-18 ノウゼンカズラ 梅雨の晴れ間を縫うようにノウゼンカズラが咲いている。 そして咲く時を惜しむようにすぐに散るのは何故だろう。 子供の頃、松井須磨子のゴンドラの唄が流行っていた。 ♪ いのち短し 恋せよ乙女 あかき唇 あせぬ間に 熱き血潮の 冷えぬ間に 明日の月日は ないものを ノウゼンカズラはゴンドラの唄のように、乙女の美しさの 僅かしかない、もったいない時の流れを歌っているようだ。 実際に散らかった花はまだ色も鮮やかだし形も瑞々しい。 木の下で思わず拾い上げてしまいたくなるような生々しさがノウゼンカズラの魅力だ。 この花の凄さは咲くことより、散る美学を意識しているものと感じてしまう。