2005-02-01から1ヶ月間の記事一覧

梅のたより

「梅は百花の魁(さきがけ)」というように すべての花にさきがけて開く梅は春の到来を 告げるように私たちの目を楽しませてくれる。 東京下町の名所は後楽園、湯島天神、亀戸天神 百花園、小村井梅園などだが、そろそろ紅梅も 見ごろになって「梅一輪一輪づ…

北方領土の日

北方四島を日本の領土と定めた日露通好条約から 今日で150年を迎えるが、細かい経過は新聞報道などで ご覧頂くとしてロシアは歯舞群島しか返さないとか 言っているそうだが、ちょっと待てだ。あの群島は 北方領土のたった7%の土地、戦後のどさくさ紛れに 強…

立春大吉

曹洞宗のお寺では「立春大吉」の四文字を 紙の札に大書きして立春の日に門の前に 貼り出すところが多いが、その字を見ると 風の冷たさもなんとなく春を感ずる思いだ。 天気予報官の倉嶋厚さんの「風の便り」では 「春はただ日に日に明るくなってゆく青空に …

小僧(昭和ひとけた)

私は昭和ひとけた生まれだが、ふたけた以降の生まれとの違いは ①教育勅語を学校で習い暗唱した事 ②戦争を意識のなかで体験した事 ③“小僧”と云う時代があった事。最初のころは街を歩けば「小僧さん」と 気軽に呼ばれたが、それは数年で忘れられた死語のように…

童謡

♪赤い鳥小鳥なぜなぜ赤い 赤い実を食べた・・ 大正時代の詩人、北原白秋の作詞したこの歌は 今も歌い継がれ老人ホームなどで人々は涙する。 白秋の見た赤い鳥はなんの鳥だろう?赤い実は なんの実だろう?白秋の詩的感興の幻の鳥なのか。 想像するだに楽しい…

小僧(岐路)

戦後間もない頃の大都市(特に東京)は治安の悪化を恐れて 占領軍命令で人口流入を制限され縁故者以外は入京出来なかった。 中学三年生のときに東京への憧れや青雲の志もあったがその制度のため 諦めて地元の製鉄会社か大阪の船会社へのどちらか就職をほぼ決…

節分

昔は「せちぶん」と読んだのだそうな。狂言「節分」 では節分の夜に隠れ蓑を着て打ち出の小槌を持った 鬼が主人の留守をいいことに女房にさんざん口説く。 女房は妻になると偽って、鬼の蓑、笠、小槌を奪って 「福は内、鬼は外」と豆を撒いたので鬼は逃げて…

小僧(日記)

「西のかなたに夕日が沈む、あのかなたにふるさとがある」これは 上京後初めてノートに書いた小僧日記の出だしだが時々なにかがあると 書き留めていた。今読むと恥ずかしいぐらいの拙文が綴られているが、こうして 当時のことが昨日のようによみがえるのも書…

寒鰤、寒鯔、寒鰈

ここ数日間の冷え込みは格別、厳冬期そのものですね。 寒さが厳しくなると魚たちは春の産卵期にそなえて 餌を豊富に食べ、体に脂がのって味が美味しくなる。 「鰤は北が吹いてあとに来る」と諺があるそうだが 数年前に金沢で食べた鰤の刺身が今も忘れられな…

小僧(ヨイトマケ)

会社の建て替え工事で、とても面白かったのはヨイトマケだった。 家を建てるとき最初に行うのは、土地造成の地固めだが整地をして 土台を作るために溝を掘り、その溝の中に丸石を埋めて地固めをし、 コンクリートを流すまでのお膳立ての作業がいわゆるヨイト…

春は名のみの

今日から二月、ふと口ずさむ早春賦の歌のように 今朝の寒さは格別に身体の芯まで北風が染みとおる。 「春立てど花の匂わぬ山里は物うかるね鶯ぞなく」 古今和歌集の昔から「春は名のみの」寒さに人々は 身を切られる思いをして今を過ごし春を待った。 「それ…