2013-01-01から1年間の記事一覧

隠居の独り言(1221)

今年のプロ野球は終わったが野球オフシーズンの男は人生を忘れた漂流者のように 憂鬱感が漂う。今年のプロ野球は楽天の優勝、田中将大30連勝、メジャーリーグの 上原投手など低迷ぎみだった球界が一変して沸き立つような人気復活に目を細めた。 今の若者はサ…

昭和記念公園

小春日和の休日は今が錦秋の昭和記念公園を 散策した。名物の銀杏並木はやや峠を過ぎたが 日本庭園でのモミジやカエデの紅葉が鮮やかで 木々の数も多く錦秋の庭園に圧倒されるようだ。 庭園内の「お茶室」でお茶と景色を同時に嗜む 贅沢さは生きている時間の…

隠居の独り言(1220)

小泉純一郎元首相は12日、日本記者クラブで会見し原子力利用につき原発ゼロを 目指すべきだとの考えを表明した。小泉は安倍内閣の支持率が高いことなど理由に、 「安倍晋三首相が決断すればできる。こんな恵まれた時はない。ピンチをチャンスに 変える権力を…

山茶花

冬が近づくと山茶花が美しく咲き乱れる。 椿とよく似ているが、椿は花ごとポトリと 落ちるので昔の武家では縁起をかつぎ 落首するようなので椿は忌み嫌われた。 でも山茶花の花びらが、はらりはらりと 一枚づつ散らせる景色に人生を重ねる。 椿が凛とした印…

隠居の独り言(1219)

島倉千代子さんが亡くなった。享年75歳、あまりに早いこの世の別れ、とても悲しく思う。 実は自分は「お千代さん」のかくれファンだった。お千代さんの歌唱力は言うに及ばず 女らしい優しい容姿と仕草は若き日の憧れの女性だった。小僧の頃、ラジオに流れた …

深大寺

新そばが出回る季節は調布の深大寺へ出かける。 東京調布市にある深大寺周辺は武蔵野の面影が そのままに緑の深い林の中の簡素な門前町だが 深大寺名物の蕎麦屋が軒を連ね客を呼んでいる。 そのうちの一軒「雀の宿」という店に入り、キノコと 大根おろしの入…

隠居の独り言(1218)

某日某所、葬儀が終わり家族一同が一段落していた時、突然知らぬ人が死者の子と 名乗り出て相続する財産の要求があったとしたら、あなたならどう対応するだろうか? 最高裁の相続に関して婚内子(本妻の子)と婚外子の間に差をつけている現行法は 憲法違反と…

言問団子

隅田公園北の高速道路の入り口の脇にある 和菓子の店「言問団子」で時々おやつをする。 この店は江戸時代から創業の老舗の風格が 備わっていて、自称甘党の自分は古くからの 喫茶タイムを味わう。メニューは団子だけで 小豆餡と白餡、味噌味の餡の三個の団子…

隠居の独り言(1217)

交通機関が発達すれば行動範囲の大きさが拡大するが、拡大とともに考える世界の 次元も大きくなる。人の歩く速度は時速4キロといわれている。自分に置き換えると 自宅から会社までの距離が約8キロなので徒歩だと2時間かかるが車だと約20分、 便利になったも…

銀杏

十一月に入った。今月は霜月と称されるように 朝晩めっきり涼しくなり暖房の灯す時期になった。 横網公園の銀杏も徐々に黄色味を帯びてきた。 銀杏は春とともに芽吹き夏は盛んに葉を茂らせ 人々を直射日光から遮ってくれる。そして秋には 役目を終えたように…

隠居の独り言(1216)

NHK大河ドラマ「八重の桜」は「襄の遺言」だが改めて今回の準主役である新島襄を 調べてみた。襄は天保14年(1843年)江戸の神田にあった上州安中藩江戸屋敷で、 安中藩士・新島民治の子として生まれる。生まれて七五三太(しめた)と命名された。 この名は…

楽天日本一

やったぜ楽天!常勝巨人を倒したのだから立派! 日本人の美学や美意識は悲運があって完結する。 闘将・星野仙一は三たび、日本一の夢に挑戦して 果たすことが出来なかった悲壮感もついに飛んで 監督の満面の笑みの映像が日本中を駆け巡った。 まずは監督、選…

隠居の独り言(1215)

昭和がまた遠くなった。野球の神様といわれ監督としても巨人V9の黄金期を築いた 川上哲治氏と、昭和歌謡界の新世界を創作した不世出の女流歌人、岩谷時子さんが 相次いで帰らぬ人となった。敗戦直後の荒廃と飢餓と混乱を経験した自分にとっても 野球は特別な…

ワールドシリーズ

野球はアメリカの国技だが、その頂点を争うのが ワールドシリーズで二つのメジャーリーグに属する 30球団の憧れの試合だ。とにかく野球の本場は アメリカであって日本の野球のレベルがどんなに 高いといえどプロの一流選手として名を上げれば 更に上の夢を追…

隠居の独り言(1214)

自慢は恥ずかしいことだが誰にも一つや二つあるだろう。人に言わなくても心の中で 優越感に酔うのが自慢といえるが、さしあたって自己自慢は健康にも良さそうなので ときどきというか、しばしば自慢したいことの一つはギターの弾き語りだ。歌を歌えば 肺や喉…

秋のライブコンサート

「カルテット花火」が結成されて一年の集大成というべき コンサートが29日に京王ホテル・ミラマーレで行われた。 グループはデュオからトリオを経てカルテットへと発展し 音楽の重厚感が増して本格的なラテンバンドへと歩む。 今回は20数曲を演奏したが演目…

隠居の独り言(1213)

NHK大河ドラマ「八重の桜」は、国内での最後の内戦というべき西南戦争が終わって ようやく明治初期の文明開化の時代が訪れるが、生活文化の変遷に庶民にとっても 長らく続いた江戸時代からの習慣から抜けきれず何かにつけて戸惑ったに違いない。 先週のドラ…

箱根仙石原

台風一過の休日は箱根の山に遊んだ。 昔は[箱根の山は天下の剱]と歌われ 旅人を悩ませた、つづら折りの峠も 今は眺めの素敵なドライブコースで 箱根は何度行っても新鮮味に溢れる。 季節は仙石原のススキが素晴らしい。 山一面は秋風にそよぐススキの穂で 白…

隠居の独り言(1212)

人間は誰でも過ちがある。そして煩悩もたくさん持っている。それが人間というものだ。 でも過ちを気付いたとき、人に迷惑をかけたとき、素直に謝るのも人間の礼節と思う。 阪急阪神ホテルズ系列のホテルのレストランでメニューと異なる食材料を使っていた。 …

夢の小箱

この歌曲の原題は「Cofre del ensueno」 所属している「カルテット花火」のリーダー宮城マヌエル・作詞作曲の傑作の一つで 歌詞といい、メロディといい素敵な佳曲で数あるマヌエルの作品の中で情緒豊かに ボーカル・Keikoが歌っている。「カルテット花火」の…

隠居の独り言(1211)

動物は嘘をつかない。「人間は嘘をつくために生まれてきた」北欧の昔からの格言だ。 こうしてイソップのオオカミ少年の話が創作され、ピノキオは嘘をつくごと鼻が伸びた。 初代米大統領ワシントンが子供の頃「桜の木を切ったのは自分」と言ったのが美談と な…

楽天パ・リーグ優勝

パ・リーグのCSは楽天がロッテを降して 球団創設9年目での日本シリーズ進出を 決めたがエース田中将大が見事に最後を 締めた。球団初の快挙の大きな要因には 間違いなく星野仙一監督の手腕をあげる。 2003年には阪神の監督で優勝を決めて 自分には星野監督は…

隠居の独り言(1210)

先週の体育の日の新聞、TVの特集で健康な高齢者達の活躍ぶりが報道されていた。 誰も長寿でピンピンコロリを願うが日本人の100歳以上の高齢者は54000人以上で もちろん世界一。しかも人口10万あたり34人は欧米の20人より優れ近隣アジアの 約8人から比べても…

小田原城

久しぶりに小田原城を見学した。小田原は南に相模湾、 西に箱根山を控え、気候温暖な場所で、いつ訪れても 暖かく迎えてくれる。昔から今も東海道の全ての道路や 鉄道が小田原のエリアを通過する重要な場所でもある。 戦国時代初期に風雲児・北条早雲がこの…

隠居の独り言(1209)

前回の男と女のサガの違いの話の続き。若い男、とくにハタチ歳前後の精力が最も 盛んで、はちきれんばかりの時期は真面目な面よりサガを発散することばかり考える。 男として生まれたからには誰もが体験し、妄想することは人間も生き物の一種だから ♂として…

台風一過

昨日の東京は夜中から朝にかけて台風が吹き荒れた。 気象庁の発表では10年に一度の強烈な台風らしいが 情報通りの豪風雨に朝早く目覚めた。外から聞こえる ゴォーと唸る強風の音は気味が悪いし、ときどきに降る 豪雨には、どこか雨漏りはないかと家の中を駆…

隠居の独り言(1208)

世の中、首をかしげる悲惨な事件に事欠かない。東京都三鷹の女子高生殺人事件で 命を落とした彼女は小さいころから国際的な女優をめざし海外留学も経験して順調な キャリアを積み上げた優秀な女の子なのに何故Facebookという交流サイトを通じて 得体の知れぬ…

牛久大仏

「天高く馬肥ゆるの秋」季節外れの猛暑も去って ようやく清々しい秋の日和がやってきた。休日は 茨城県牛久市あたりの田んぼ道をドライブしたが 今まさに実りの秋で稲の刈り入れも順調に進み 農家は一年で最も充実した日々だろう。畦道に すすきや女郎花の秋…

隠居の独り言(1207)

仕事柄、人と話す機会の多い自分だが商談だけでは相手の親近感、信頼感が少なく お付き合いの潤滑油には世間話は欠かせない。そこで時々利用しているのは新聞の 広告の週刊誌の見出しで雑誌を買わなくも世間のおよその事柄が想像できて面白い。 今週見出しも…

季節外れ

暦の十月はすっかり秋だけれど毎日が暑すぎる。 真夏の暑さはそれなりに体が慣れ耐えられるが 十月の暑さのぶりかえしは実にタチが悪いと思う。 夕方になっても地面から昼間の熱気がこもって すすきやダンゴの秋の風情もそそがれてしまう。 今年の異常気象は…