2005-01-01から1年間の記事一覧

内憂外患(39)

今年も僅かになったが再来年度(2007年)からいよいよ増税になるらしい。 それは今までの所得税、住民税を減額している定率減税が廃止されるからだ。 これはサラリーマンにはかなりのもので平均家庭では年間18万円の増税に なると言われている。そのほかに酒…

船の科学館

運転手も車掌もいない「ゆりかもめ」に 乗って、お台場の船の科学館に遊んだ。 昔の丸木舟の時代から今の豪華客船まで 船の発達の歴史を見るだけでも、人類の 歩んできた長い苦難と栄光を偲ぶ思いで 一見の価値がある。日本は海に囲まれた 島国だから船は欠…

内憂外患(38)

栃木でまた幼い女の子が殺された。一週間ほど前に広島で同じような事件が あったばかりなのに、それを教訓とせず繰り返されるのはもうたくさんだ。 登下校の途中の事件は大人たちが付き添う少しの知恵も無かったのだろうか。 広島の時は新入生の手続きのため…

雨の銀座

師走の冷たい雨の降る日曜日に 銀座に歳暮の買い物に出かけた。 街は凍てるような時雨にもめげず 大勢の人が傘を片手に肩をすぼめ 忙しそうに足を速めていた。 銀座はこの歳末のシーズンが最も 華やかだが、それが似合っている。 クリスマスのイルミネーショ…

内憂外患(37)

今年の流行語大賞に「小泉劇場」や「想定内、外」が選ばれたそうだが 小泉首相にしてもホリエモンにしても今年の「顔」だったには相違ない。 かたや面長、かたや丸顔の面相だが、どちらも見た目には日本人的な顔で 嫌味の無さは共通している。政治家と資本家…

公園の手品師

近所の横網公園の銀杏が葉っぱを 落とし始めて、道は黄色い絨毯を 敷き詰めたような初冬の風景だ。 戦後の歌でラジオから流れていた 「公園の手品師」の歌があった。 ♪鳩が飛び立つ 公園の 銀杏は手品師 老いたピエロ 薄れ日に ほほえみながら 季節の歌を ラ…

内憂外患(36)

かつて上映された「ローマの休日」はオードリーヘップバーン演ずる王女と グレゴリーベック演ずる新聞記者とのラヴストーリーだが身分違いの出会いの 物語は、現代のおとぎ話のようにローマの美しい風景と共にもてはやされて そのロマンは思い出しても素晴ら…

山茶花

♪さざんか、さざんか、咲いている たき火だ、たき火だ、落ち葉焚き♪ 戦後間もなく、歌われたこの童謡は 孫の手を引いて今でも歌っている。 さざんかの花は今が旬だが、あの 落ち葉焚きの風習が無くなっては 歌詞が想像の世界でとても淋しい。 けれど季節は冷…

内憂外患(35)

若い頃に見た映画で黒澤明の「羅生門」があるが、芥川龍之介の「藪の中」を 題材にした物語は、一つの事件に関わった若い夫婦と盗賊の三人がそれぞれに 違った証言をして真相が分からないままに迷宮化していくのが画かれているが 人は誰もが欲望を持ち自分を…

ドラム

孫が小学校でドラムを叩いている。 音楽の時間の自習らしいが、とても 気に入って楽しくやっているらしい。 ドラムは、言うまでもなくリズムが 基本だからどの楽器にも感覚的には 必要で音楽の必須だろう。ピアノは 親に習っているがこれで上達すれば いいな…

内憂外患(34)

世界の三大宗教はユダヤ、キリスト、イスラムだが共通して言えるのは 一神教の絶対神であり発祥の場所は一面の荒野や砂漠の不毛の地が多く 人々の厳しい暮らしの中から自然発生的に信仰が生まれたものだろう。 旧約聖書はユダヤ教の聖典だが、キリスト教は彼…

森のささやき

休日は奥日光の森の中を散策したが その自然の静けさには心が落ち着く。 葉が落ちた晩秋の明るい木立の中は 耳を澄ますと風にそよぐ木の擦れる 音や、小川のせせらぎが心地よくて 落ち葉を踏み、さくさくと歩く音も 自然の子守唄に包まれているようだ。 陽だ…

内憂外患(33)

衆議院議員の西村慎吾が逮捕された。弁護士の名義貸しによる不法な行為が 原因らしいが西村慎吾ともあろう人がそう言っては悪いがつまらない事で 人生を棒に振るような逮捕劇はどうしたのだろう。著書を何冊か読んだが 彼の考え方が右寄りとは言え過去から未…

朝青龍

今年の大相撲も朝青龍の年で終わった。 新記録大記録、見事だ、おめでとう! 小泉首相も史上初の七連勝に絶叫して その大偉業に花を副えた。首相も彼が 昨年官邸を訪れた時、年間完全制覇を すれば直接に総理大臣杯を直接手渡す 約束をしたらしいが公約を果…

内憂外患(32)

昔、聖徳太子が政権を握っていた頃、大陸には隋という世界最強の国があった。 太子は日本との関係を上手く取り持つために小野妹子を外交特使に派遣した。 「日出る処の天子、書を日没する処の天子に致す、恙なきや」有名な文章だ。 隋は怒った。なにが日没す…

日光金谷ホテル

日光で明治6年に開業されたとする 老舗のこのホテルはクラシック調の 建物や庭の風情はなんとも素敵だ。 館内の壁には古い年代からのここを 訪れた国内外の要人達のなにげない しぐさの写真が飾られて歴史の一端を 見る思いがするし建造物の重厚感や 調度品…

内憂外患(31)

皇室典範に関する有識者会議で皇位継承資格を女性や女系の皇族にまで 拡大することを求めた報告書を首相に届けられた。過去には女性天皇は 推古、明星天皇など8人がいたが女系天皇は歴史上存在しないそうだ。 報告書によって皇室典範が改正されれば現在は皇…

焼き芋

戦後間もなくの頃はどこの町にも 焼芋屋があったが、いつの間にか すっかり姿を消してしまった。 最近はときどき軽自動車の後部で 石焼をしているが何か実感がない。 以前の焼芋屋の看板は洒落ていた。 ①「八里半」芋の味がクリに近い。 ②「十三里半」クリ(…

内憂外患(30)

先日のAPECの会場の釜山で小泉首相と韓国のノ・ムヒョン大統領が会談し 日韓関係、北朝鮮問題など日韓共通の関心事項について率直な意見交換をして 友好を深めたが韓国のメディアは「あれは会談ではなく面談だ」と報じている。 会談と面談はどのように違…

小石川後楽園

黄門さんで有名な水戸光圀が作ったと されるこの庭園は四季を通じて訪れる 人々の多いが、文化財保護法によって 特別史跡に指定のとても粋な名園だ。 その名も「先憂後楽」の謂れからだが 「民衆に先立って天下を憂い、民衆が 安楽な日を見てから後に楽しむ…

内憂外患(29)

先日のアメリカの某雑誌の「最もセクシーな男性像」で米国人以外の男性には 俳優の渡辺謙さんが選ばれたそうだ。映画「ラスト・サムライ」の印象からか セクシーとはほど遠い「武士」の姿が欧米の女性から好かれるとは日本男性も 見捨てたものでないと少し嬉…

ラ・マラゲーニャ

昨日の千葉ギターアンサンブルの 定期演奏会独奏の部に弾き語りで ラ・マラゲーニャを歌った。 スペインのマラガの町は古い時代に、 アフリカイスラム文化のモーロ人に 占領され混血の黒い瞳の美人が多く その恋の歌として、とても有名だ。 音楽に国境が無い…

内憂外患(28)

プーチン露大統領がやってきた。ロシアと聞くと戦後未解決の北方領土があるが 「ホッポウリョウド」ってなぁに?と、知らない若者が多い。60年前の終戦の どさくさまぎれにした火事場泥棒のようなロシアの悪行を風化させてはならない。 忘れてならないのは日…

晩秋

紀宮さま結婚、日米首脳会議、APEC 横田さん拉致25年、鳥インフルエンザ、 プーチン来日、今年の11月は何時もの 年にまして忙しく過ぎていく気がする。 しかし自然の木々の晩秋のたたずまいは 世間の喧騒とは裏腹に、あくまで静かに 色を変えて葉を…

内憂外患(27)

千葉市川市の一級建築士が耐震性に関わる構造計画書を偽造していた事件で 東京のホテルが遂に休業に追い込まれたがここ5年で設計に関わった物件は マンションやホテルなど首都圏で90棟にもなるそうだが、国土交通省では 「最悪に事態」と口にしながら全ての…

ベイギターフェスティバル

小春日和の昨日、千葉市で開かれた ベイギターフェスティバルに参加した。 http://d.hatena.ne.jp/dozzy/ 今回で18回目だが8チームが演奏して それぞれのカラーを楽しむことが出来た。 サークル別には求めるジャンルが違って 同じギター好きでも幅の広さを…

内憂外患(26)

東京町田市で高校一年生の少女が同学年の男子生徒に殺された事件は衝撃的だ。 静岡の母親に劇物を飲ませたのも高校一年生の少女だったし、東京板橋区の寮の 管理人の夫婦も高校一年生の長男に殺害された。とみに起きる最近の凶悪事件の 低年化の傾向は憂慮す…

日向ぼっこ

小春日和はとても気持ちがいいが それは人間や動物たちだけでなく なにげないオブジェも同感のようだ。 カブトムシは冬眠から覚めたらしく マンションのベランダで挨拶をして 海賊は陸に上がって気持ち良さそう。マゴ「あのカブトムシはどこから 飛んできた…

内憂外患(25)

日米関係を強固なものにするためにブッシュ大統領が訪日して京都で演説した。 「第二次世界大戦のとき私の父と小泉首相の父は敵味方同士だった。今日その 息子たちは両国で選ばれたリーダーとして国際社会における親友の一人だ」 大統領は演説が上手い。手み…

大相撲九州場所

毎度書いているが、日本人力士の ふがいなさには情けないかぎりで 栃東が休場して三役以上の力士は 外国人が4人で日本人が3人とは 国技の名前が泣いている。最近の 人気NO1は琴欧州で均整の取れた いい男のモテるのは、いつの時代も 変わらない。平安の昔…