2005-01-01から1年間の記事一覧

内憂外患(24)

ペルー元大統領のフジモリ氏が大統領再選を賭けて隣国のチリで逮捕された。 大統領にまで登りつめた日系外国人の初めての快挙は日本人として言葉には 言い尽くせないほどの誇りだが、なぜ今になって亡命先の日本から出国して ペルーに戻ろうとしたのだろうか…

墨堤通り

「春のうららの隅田川」もいいが この墨堤通りの桜並木もこの季節は 紅葉の風情がとってもいいものだ。 ひと雨ごとに葉が散って道行く人も 大分に減ったが、そのぶん空気が 美味しく思えて爽快感は今がいい。 都会の中の季節の移ろいを桜たちが 私たちに教え…

内憂外患(23)

最近の経済界ではアメリカのGMやフォード、日本のソニーなど一流の 企業が大幅な連結最終赤字決算で経営再建の合理化のニュースが流れた。 企業は業績が伸びているうちはいいが、いつの間にか肥大化して無駄を 生じ動きが取れなくなってしまう。人員削減も…

東京江戸資料館

灯台下暗し、とは良く言ったもので 近くにありながら久しぶりに入った。 中ほどにある歌舞伎の「助六江戸桜」、 侠客助六と花魁揚巻の姿は何時見ても 昔の美男美女の代表のような気がして 思わず「カッコイー」と叫びたくなる。 よく見ると歌舞伎にもファッ…

内憂外患(22)

明日はブッシュ米大統領が来日して、秋の京都で小泉首相と会談する。 いい季節に見えられて良かったと思う。金閣寺など観覧されるようだが 紅葉に映える古都の風情は、なにを語るよりも日本の伝統や文化の美を 実感できてこれ以上のもてなしはないだろう。人…

ある音楽会

久しぶりに娘のグループを聴いた。 ホルン・クラリネット・オーボエ・ ファゴット・ピアノの五重奏曲や 声楽家たちのアリア等を聴いたが 演奏会では、楽器の種類を問わず ナマの音楽が聴けてとてもいい。 プログラムは、古典から現代まで バッハ・ヘンデル・…

内憂外患(21)

先月ダイエーの創立者の中内功さんが亡くなられたが一代で巨大資産を築き 「消費者の英雄」ともてはやされたが、それが消えて元の木阿弥になって 無くなっていった。店舗数が徐々に減っていくがいつか消滅の運命だろう。 拡張路線を突っ走り、気がついてみた…

紀宮さま

小春日和の日曜日、皇居前広場を 散策した。11/15日は紀宮さまが 降嫁されるが今日あたりはきっと お住まいの皇居内をお名残惜しく 感慨に耽っていられることだろう。 嫁ぐ前の気持ちは、身分を問わず 人生の節目に涙するは変わらない。 天皇、皇后両陛下も…

内憂外患(20)

最近の株式市場は大商いが続いているが先日8日の出来高は45億株とかで 以前に株の売買を多少齧った私など信じられないような数字に恐ろしささえ 感じてしまう。外人の投資家に加えてネットで個人が気軽に買えるように なったのが大きな原因らしいが書店な…

時を忘れて

年を取ると「時」を大切に思うのは 実感だが、忘れる事も大切だと思う。 歌やギターを弾いて熱中している時、 家族や孫たちと共に旅行している時、 親しい仲間と一緒に歓談している時、 人は時間の経過を完全に忘れている。 最近の人は時間を気にしすぎる位…

内憂外患(19)

パリの移民街で起きた暴動がフランス全土に広がった事件は植民地主義時代の 後遺症としか思えないが、世界で最もお洒落な文明文化を誇るフランスだけに その衝撃は強烈だ。移民してきた人々の中にも優れた人物も多くシャンソンの エンリコ・マシアス、サッカ…

トイレの日

11月10日はトイレの日らしいが イイトイレの語呂合わせで出来た。 このトランプのような公衆トイレは 隅田川に架かる厩橋際に設置されて なかなかにお洒落な建造物といえる。 むかし雪隠、今トイレ、時代と共に 名前もカタチも変わってその進歩は 素晴らしい…

内憂外患(18)

六カ国協議が再開したが日本はいつも蚊帳の外であまり発言させてもらえない。 日朝政府間協議も終わり拉致は先送りに継続審議で話のまとまりは無かったが 老いていく拉致家族のためにも経済制裁の話し一つもしないですごすごと帰る 外務省役人の姿はこれが今…

隅田川

一日のうちに何度か、仕事に散歩に 隅田川の橋のいくつかを渡っている。 江戸は水の都で、読んで字のごとし、 川口の意味で昔から荒川、隅田川の 沖積層に作られた町で、徳川家康が 秀吉の命令で今の下町は上野、神田 あたりの山の土を埋めて造成された。 そ…

内憂外患(17)

在日米軍再編問題で沖縄はじめ各地が揺れている。米軍が出て行くほうは 騒音やその他の問題から解放されていいかもしれないが、来られたほうは 迷惑千万な話で反対運動やデモ行進などの行動を起こしている。珊瑚礁の 破壊や絶滅種の危惧など自然保護団体の反…

秋の夕暮れ

公園の午後斜めになった秋の陽を 惜しむように野球を楽しんでいる。 「釣瓶落としの秋の日」の形容は 日の短くなった晩秋の暮れやすい さまを、井戸の中に釣瓶を落とす スピードにたとえられた言葉だが 井戸も釣瓶もいまでは“死語”に なってしまったが日の落…

内憂外患(16)

先月10/25日の新聞の片隅にローザ・パークス(92)の死を悼む記事があった。 彼女は特別の人ではない。普通の黒人系のオバサンだが50年前のアメリカの アラバマ州でバスの白人優先席に座った咎で逮捕され拘置所に入れられた事が 発端で公民権運動が起こりキン…

七五三

昨日、数え七つになる孫娘が七五三の お祝いを氏神様の牛島神社で催した。 兄弟四人の中の一人娘で、男の兄弟に もまれてなかなか逞しいが世話好きで 優しいのは、やはり女の子なのだろう。 この素直さを忘れないで若竹のように 真っ直ぐに成長し娘になって…

空き巣

二日前に我が家は留守中に空き巣に入られた。 夜8時ごろ家内と買い物をして帰宅すると 家の中はあらゆる引き出しや箪笥は開けられ、 入っていた品物が取り出されて部屋の中は 散らかっていて、足の踏み場も無い状態で 窓の一つのカーテンが夜風にゆれていた…

内憂外患(15)

オペラ「小泉劇場」の最終の幕が開いた。落語で言えば大喜利が始まった。 このほど新しい内閣が発足したが選ばれた人、選ばれなかった人を見ると 首相の人選びは任期が一年弱のせいかフタを開ければ大抵の予想の範囲で 考えてみれば、なかなかに妙を得てさす…

浜町河岸

♪浮いた浮いたと浜町河岸に 浮かれ柳の はずかしや 人目しのんで 小舟を出せば すねた夜風が 邪魔をする♪ お馴染み「明治一代女」のこの唄は 芸者花井お梅の悲恋物語をモデルに 作家川口松太郎が書き上げ作られた 芝居や映画の歌だが、昭和の時代を 通じて大…

内憂外患(14)

明日から日朝政府間交渉が始まるが、相変わらずの北朝鮮が強硬路線で 迫ってくるのであれば即座に席を立つべきだと思う。拉致問題は解決の 見通しが見えないが、先月の6カ国協議で合意された共同声明のなかで 「懸案事項の解決」というわけの分からない条文…

霜月

今朝の仕事は暦めくりから始まる。 10月は秋晴れらしい天気に恵まれ なかった気がするが、今週は晴天の 空の高さを期待できるだろう。でも 11月に入るとさすがに寒くなって 夜になると暖房の一つも欲しくなる。 地球全体温暖化されて来ているとは いって…

内憂外患(13)

小泉首相はワシントンポストのコラムに「中国は60年も前の戦争を 引き合いに日本をなお脅威とみなし、日本を封じ込めておくためには 反日感情を維持する事が共産党指導部には望ましいのだ」と説いたが それは正論と思う。ほんとは新聞のコラムでなく国会の…

ハワイアンとフラダンス

音楽はジャンルを問わず何をしても 楽しい。先日招かれたホーム慰問で ウクレレ弾いてハワイアンを歌った。 いつものギターとは雰囲気が違うが 目の前で踊るフラダンスとの競演は 派手さがあってとても素晴らしい。 ウクレレはコード弾きが主体なので ギター…

内憂外患(12) 

今年の総括はまだ早いが何時もの年に較べてともかく圧倒的な事が 多かったような気がする。地震、台風、津波などの自然の災害から 野球ではロッテやホワイトソックス。競馬ではディープインパクト。 選挙では自民党の圧勝などまさに勝負の世界で勝負にならな…

菊花展

秋も半ばになると、公園や遊園地の あちこちで菊花展が開かれている。 昨年は姫路城の菊を観たが、なぜか 城跡と菊との組み合わせがいいのは 昔から日本人の花を愛でるDNAの なせる業なのかとても美しい系図の ようなものだと思う。幕末に日本に やってき…

内憂外患(11)

先日イラクの新憲法が承認されてこれから民主国家が新たな歩みをする わけだが誰も上手くいくとは思っていない。だいたいイラクという国は 民族や宗教が雑居して国境線そのものもヨーロッパ植民地時代の名残で 日本のように一民族一国家の形態がなされていな…

お誕生会

この度孫娘が6歳の誕生日を迎えた。 今は幼稚園の年長組みだが、来年は 晴れて小学校一年生とは早いものだ。 まだ幼児の面影が残っているものの 孫との暮らしのなかで時の経つのは 嬉しくもあり、また寂しからずやの 心境に今年もお誕生会の催しをした。 両…

内憂外患(10)

公立小中学校の教員の給与にかかわる税源移譲問題で国と地方の割合が 今まで通りの国庫負担率をどうするかがもめているが、それは政治決着 するとして、問題は中身の事が全然議論されないのはどうしてだろう。 学校の先生は、昭和49年の田中角栄内閣の時に…