2008-01-01から1年間の記事一覧

隠居の独り言(615)

用事があって車で走行中に久しぶりに国会中継を聞いたが、たまにはいいものだ。 麻生太郎首相の答弁もいつもの麻生節でやれば面白いのだが原稿棒読みの感じなのは つまらない。質疑も答弁も用意された原稿のみでは何のための大勢の国会議員なのか。 首相の答…

枯葉

歳を重ねるごとに生きた年数が多い分、 思い出も多く重なる(当たり前だが・) 若いうちは命は永遠のように思えても 周囲の人が散っていくのを経験すると 自分の散り際も少しずつ意識し始める。 若い頃、イヴ・モンタンが哀愁を込め “枯葉”を歌っていたが、…

隠居の独り言(614)

子供の頃に見た「勝海舟と西郷隆盛の会見」の絵画は今でも鮮明に蘇る。 幕末史に残る偉大な江戸無血開城という平和的解決は様々な変遷があって 出来上がっていったが、東進を敢行する新政府軍は明治元年3月15日を もって江戸城総攻撃の日取りとして決めてい…

秩父鉄道SLの旅

何年ぶりか蒸気機関車に引かれた客車に 乗り込んだ。C58形の蒸気機関車は秋の 秩父路を白い煙を吐きながらあくまでも ゆったりと線路と枕木を体感するように 走っていく。時おり鳴らす汽笛の響きは 秩父の山地にこだまして耳に心地よい。 関東平野は秋の最中…

隠居の独り言(613)

11月22日は「いい夫婦の日」我が家の老夫婦は昭和40年(1965)に結婚して 今年で43年になる。よくぞ続いたものだと思うが43年の歳月は山河ありで、 なけなしだった結婚当初の状態から、今の平穏な日々を送る事が出来るのは 互いの協力無しではありえない。最初…

小石川後楽園

ジャイアンツの本拠地後楽園ドームの 隣に面する大名庭園は言わずと知れた 水戸徳川家の上屋敷跡で、都心にある 紅葉の名所は、その風情が素晴らしい。 黄門様でおなじみの水戸光圀公の代に 回遊式庭園として作られ現代に至るが 先憂後楽の格言から名づけら…

隠居の独り言(612)

神奈川県の神田高校で服装や態度に問題がある受験生を不合格にしていることが 分ったが中には学力テストの上位合格者もいたという。某新聞は不正と決めたが 学校側では謝罪し校長が更迭された問題で、この程校長の復帰を求める嘆願書が 県知事に提出され署名…

黄色い散歩道

いつも遊ぶ横網公園の銀杏の葉は 一年で最も美しい化粧をしている。 戦後間もなくラジオから聞こえた 歌に作詞宮川哲夫・作曲吉田正の 「公園の手品師」があるが当時は 聞くともなく聞いていると癒され いつのまにか覚えて歌ったものだ。 横網公園の秋はあの…

隠居の独り言(611)

NHK大河ドラマ「篤姫」も愈々最後の山場の戊辰戦争の幕が切って落とされる。 西郷(小澤征悦)大久保(原田泰造)岩倉(片岡鶴太郎)の策謀は倒幕に向けて 執拗なほどの秘策と連携で進められていた。「錦の御旗」もその一つだが、赤色に 菊の御紋と朝廷の…

小春日和

季節は春ではないのに小春と呼ばれるのは 寒さに震えている私達に、ご褒美のように 季節の神様がくださった暖かさに思える。 「小春」は俳句では冬の季語なのだそうで 明治の俳人・高浜虚子は今の晩秋の情景を 「落ち葉焚いて小春の日和定まりぬ」と 詠って…

隠居の独り言(610)

11月11日の産経新聞は「アパ」の一面広告で、前航空幕僚長・田母神俊雄氏の 懸賞論文の全文を載せているが、つぶさに読んでみて戦前戦中から戦後の日本の 流れを彼の主観から見て書いたのだろうが、おおむね間違っていないと感じた。 「我が国が侵略国家だっ…

菊花展

この季節は神社仏閣の境内や公園などで 菊花展が催されている。年中遊んでいる 近くの横網公園も今月いっぱいの予定で 葦簾張りの小屋で丹精込めた菊の作品が 並べられている。よく見るとそれぞれが 芸術品のようで、ここまで育てるのには どれほどの労力と…

隠居の独り言(609)

先月の緒形拳の訃報に続いて今月は筑紫哲也が世を去った。ファンだった 二人のナイスガイは憎むべきガンの被害者だが、高齢と云う峠の入り口を 越えられなかったのがとても残念だ。二人には後半生の円熟期を味わって もらいたかったし、高齢者の仲間入りをし…

桜と書くと春の花を連想してしまうが 秋の紅葉も見事なもので街路樹の桜は 今が一番の秋の彩りを見せている。 春の花の美しさ、夏の緑陰の涼しさ、 秋の紅の明るさ、冬の木立の逞しさ、 四季を通じてこれほど日本人の心を 捉えた植物はないだろう。散歩道の …

隠居の独り言(608)

慶応3年10月13日、慶喜(平岳大)は二条城に在京の諸藩約40家を集めた。 城内大広間で諸大名、諸臣は何事だろうと思い息を殺して上段を見つめていた。 やがて将軍が着座し、みないっせいに平伏する。将軍は部下に大政奉還の文書を 事細かに読みあげさせ、そ…

七五三

昨日、孫のRenが5歳のお祝いをした。 七五三は幼児から子へ成長する節目だが 昔は健やかになる為の悪霊を祓う儀式で 幼児の死亡率が高かった当時では無事に ここまで育った喜びは親にはひとしおの 気持ちだったろう。でも成長の嬉しさは 今も昔も変わらない…

隠居の独り言(607)

最近の話題を二つ、航空自衛隊のトップの幕僚長が、先の大戦について 日本だけが侵略者とする世間の見方に疑問を示す論文を公表したとして 更迭された。論文は「蒋介石により日本が日中戦争に引き込まれた」と 日本だけが一方的に悪者扱いとされている現状に…

今年も残り一ヵ月半で過ぎていく。 明治5年(1872)の今日、太陽暦を 採用する事が政府から発表された。 明治5年12月3日が、6年1月1日に 変更され以前の太陰暦(月歴)が 廃止されて、現在に至っている。 それまで使われてきた暦は、月の 周期を基本に新月は1…

隠居の独り言(606)

アメリカ大統領選挙は予想通り民主党のオバマが勝った。アメリカ建国以来の 初の黒人大統領誕生は21世紀の世界史に残る大きな出来事だったといえる。 「民主党も共和党も、黒人もヒスパニックも白人もない、一つのアメリカだ」 この名セリフはリンカーンの「…

南禅寺

「そうだ、京都に行こう」JRのコマーシャルの写真は 南禅寺だが最も京都らしい雰囲気が醸し出されている。 臨済宗南禅寺派の大本山だが、固いことは抜きにして 天下の窃盗、石川五右衛門が「絶景かな、絶景かな」と 感歎したという門の楼上からの京都の遠望…

隠居の独り言(605)

昔、近松門左衛門の「心中天網島」は実際に起きた男と女の心中事件をもとに 筆をとっている。あらすじは「治兵衛は、おさんという女房と子供が二人いる。 一見平和な家庭を壊してしまうのが治兵衛の浮気だが、大阪曽根崎新地の遊女、 小春との恋で分別ある男…

蛤御門

大河ドラマ「篤姫」にも登場した蛤御門は 薩摩と長州が戦い、幕末期の発端となった 場所だが、現在は京都御苑西門の一つで あの激戦が嘘のように静かに佇んでいる。 門の柱には弾跡や刀傷が残っているのは 当時の戦の激しさを偲ばせる。門の中の 京都御苑は…

隠居の独り言(604)

1860年に井伊直弼(中村梅雀)が暗殺された後の10年の幕末・明治にかけては まさに暗殺横行の10年間であって、攘夷と勤皇、開国と佐幕に日本が二分され 騒然としていた時代の人たちはいつ暗殺されてもおかしくない状況下にあった。 それは大名・公卿・志士た…

京都御所

明治になって東京へ遷都されるまでの 京都・平安京は1000年以上に及んだ 日本の首都で、御所はその中心だった。 鳴くよ(794)ウグイス平安京、の年号 語呂合わせは学校入試の時は必要だが 794年に桓武天皇が入京されて以来は 今の「内裏」に住まわれて政治を…

隠居の独り言(603)

「ふるさとへ廻る六部(巡礼)は気の弱り」は私の好きな古川柳のひとつだが 人生の喜びや悲しみを、いくら経験を積んでも心の拠りどころは生まれ育った ふるさとであり、父母兄弟であり、全ての人が持つ帰巣本能のようなものだ。 週末に関西方面に旅をする。…

百貨店・三越

世の中の不景気は百貨店を直撃した。 今日は帝劇明日は三越とも歌われた 老舗の百貨店の象徴でもある三越も 時勢には勝てず、伊勢丹との共同で 三越伊勢丹ホールディングスとなり 三越は同社の完全子会社となり近々 池袋はじめ4店舗が閉鎖するという。 景気…

隠居の独り言(602)

先週の産経新聞の一面の連載で「対馬が危ない」の特集記事が書かれてあったが 対馬の韓国人による土地買占めが勢いを増し、国を守る防衛省の基地の隣にまで 韓国資本の不動産が迫っている。対馬にある海上自衛隊の基地は日本にとっては 最重要の国防ラインで…

お江戸日本橋

♪お江戸日本橋、七つ立ち、初のぼり 行列そろえて、あれわいさのさコチャ 高輪、夜明けの提灯消す、コチャエ・・ お馴染み、お江戸日本橋は日本全国の 道路の基点だが東海道はじめ五街道は この橋から放射線状に延びていた。 七つ立ちとは午前4時頃に出発し…

隠居の独り言(601)

幕末に起きた長州征伐は二度に亘って行なわれた戦いだが結局は失敗に終わる。 しかも二度目は幕府軍の全面的な敗北で、家茂(松田翔太)の死をきっかけに 慶喜(平岳大)の意を受けた勝海舟(北大路欣也)と長州の広沢真臣が宮島で 会談し停戦が行われた。実…

Happy Birthday

10月は孫のA子とH子の誕生月で 合同のパーティが昨夜行なわれた。 ママの手作りのケーキと、ローソク 爺のギター伴奏で、誕生日を祝った。 今月からA子は9歳、H子は2歳、 5人兄弟の中で2人のお姫さまだが A子はこまごまとした家事を手伝い 親にとっては大い…