2006-01-01から1年間の記事一覧

隠居の独り言(232)

いま封切られている映画で「父親たちの星条旗」と「硫黄島からの手紙」は 1945年の春先に闘われた日米軍の壮烈な硫黄島争奪戦をそれぞれの立場から 捉えて撮られたとてもいい企画作品と思うが実際の戦争の実態や戦争に至る 原因は一映画でとても語れるもので…

初冬の清澄庭園

都心の事を「東京砂漠」と称されるが ほっとするのは江戸時代に造営された 大名庭園や豪商の邸跡が点在するのは 砂漠のオアシスのようで嬉しい限りだ。 清澄庭園も豪商の紀伊国屋文左衛門の 屋敷跡で彼が没落後も大名の松平家が 住居を構え明治になって岩崎…

隠居の独り言(231)

いまから65年前の昭和16年12月8日の朝早く大本営発表で「帝国陸海軍は 本日未明、太平洋上において米英軍と戦闘状態に入れり」とのニュースが流れ 日本中が沸き立った。小学校3年生の子供にはただ大変なことになったな、と 思い緊張感でみなぎっていた。日本…

光が丘公園

先日の読売新聞の夕刊に光が丘公園の 銀杏並木の写真が掲載されていたので 期待をしながら見に行ったが少しだけ 時期を逸して一週間ほど遅かった。 それでも広い公園の中はもみじやハゼ さくら等の落葉樹の紅葉は素晴らしく 風情を楽しむ大勢の人で賑わって…

隠居の独り言(230)

師走に入り何かと気ぜわしいが、この季節は「喪中の葉書」が時折舞い込むのが とても辛いところだ。歳を召されて天寿を全うされた方でも悲しいのに若い方や 普段のお付き合いが途絶えていても、かつての仲間や友人が永眠したと記されて いると気持ちがどっと…

落ち葉

師走に入って季節どおりに冬初めての 寒気団が日本列島を覆い始めたようだ。 初冬の清澄公園はいちょうの落ち葉で 大広場の地面を黄金色に染めている。 孫たちもキャッチボールを中止して 落ち葉投げあい合戦に切り替えて遊ぶ。 小春日和とは秋の季語らしい…

隠居の独り言(229)

今年のNHK大河ドラマ「功名が辻」も次回の49回目で大団円を迎えるが 一年を通じて楽しませてくれたこの大作に携わった方々に感謝したいと思う。 歴史を物語る大河ドラマの大半は当時の権力者か史実を大きく変えた人物が 主人公だが今年のドラマは歴史の流…

千葉ギターアンサンブル

12/1に千葉学習センターで行なわれた 千葉ギターアンサンブル(CGE)の 定期演奏会はウイークディの夜なのに 超満員の盛況はファンの多さを物語る。 タンゴをメインとしたアンサンブルは 結成の歴史の重みを感じてさすがだが 各々の団員の腕の確かさは素…

隠居の独り言(228)

国連の新しい事務総長に韓国の外交通商部の潘基文長官が就任することが正式に 決まったが親北反米の国是の韓国に日本や米国が何故賛成票を投じたのだろうか。 韓国は日本の常任理事国入りに反対しているし日本海呼称でまた蒸し返すだろう。 竹島の問題も日本…

旧岩崎邸庭園

三菱財閥の祖の岩崎弥太郎は土佐藩の 最下層の地下浪人の出だが坂本竜馬の 海援隊に所属して頭角を現し明治以降 三菱商会を興し西南戦争の輸送を経て 日本郵船へ会社は大きく膨らみ財閥の 基礎が作られていく。幕末から明治に かけての混乱した時代の寵児は…

隠居の独り言(227)

昭和24年春に故郷の姫路駅から初めて上京した時は夜行列車で12時間を かけて東京駅のホームに足を踏んだ。一等車(今のグリーン)や寝台車は よほどのお金持ちか特別な階級の人達しか利用出来ない世相でもあった。 長距離列車はいつも混雑していて2人掛けも…

晩秋

今年の11月も今日で終わりだが 歳の数だけ秋を過ごして重ねると この季節が一番好きになっている。 早いものであと一ヶ月とは聞いても 別に日の時間が短くなるわけでなし、 それでも感慨深くなるのは暦の頁が 無くなるのが寂しいのか、それとも 歳のせいか…

隠居の独り言(226)

逃げた女房を追いかけたようだし「去るものは追わず」の格言を思いだした。 自民党の郵政民営化に反対して離党した「造反組」が復党をするシナリオは 誓約書や反省文などを書かされて11人の無所属議員たちは謝罪をさせられ 全面降伏のようで面目がまるでない…

車のCMモデル

日産自動車はこのほど12代目新型の スカイラインを発表したが、日本車を 代表するようなスポーツセダンとして 精悍なイメージのモデルには渡辺謙と イチローが新車と並んで映っている。 モデルから受ける印象と車の印象とが 一致すればCMは大成功なのだろ…

隠居の独り言(225)

山形県高畠高校でいじめとみられる2年の女子生徒が学校の屋根から飛び降りて 自殺をした。いじめと自殺の因果関係はもう何十年も前から指摘されているのに 一向に改善されない一つの理由に、いじめた生徒に対しての対応がなっていない。 いじめた生徒は弁解…

横浜三渓園

休日に横浜の名所「三渓園」を散策した。 明治の豪商、原三渓の自邸と言われるが 自然を取り入れた日本庭園の極のようで 山岳、峡谷、大池には三重の塔をはじめ 古建築が点在し美しい景観に目を瞠はる。 今頃は遊歩道周辺のモミジやイチョウが 色を添えて訪…

隠居の独り言(224)

NHK大河ドラマの「功名が辻」も愈々終盤に近いが山内一豊(上川隆也)と 千代(仲間由紀恵)の戦国夫婦の出世階段も登りつめて土佐一国を手にしても 振り返れば若き日々の長浜城や掛川城に住んでいた頃が夫婦の最も光り輝いて いた時代ではなかったろうか…

初宮参り

両親に抱かれて生後初めての氏神様へ お参りに行く儀式はこれからの無事の 生育と加護を祈り気持ちが引き締まる 思いがするが清々しさはひとしおだ。 この子は兄3人、姉1人の5人兄妹の 末娘だがそれだけに生まれたときから 喧騒のなかで逞しく育っている…

隠居の独り言(223)

日本は北朝鮮との6ヵ国協議やアメリカ中間選挙などで目を奪われている隙に 中国はアフリカ47ヵ国の首脳を招き中国・アフリカサミットを主催したうえ 相当額のアフリカの債務を減免し、着々と第三世界との関係強化に力を注いで 中東やアフリカの「資源の確保…

木場公園

秋たけなわ、東京の11月は一年で最も 美しい季節だと思う。木々も日々に彩を 濃くして風の夜は葉を地面に散らせる。 秋はゆっくりと大人の季節だ。せっかく 歳を取ったのだからゆっくり楽しみたい。 若い頃は夏のエネルギーが好きだったが 歳と共に秋へと移…

隠居の独り言(222)

寿司のにぎりで一番の味は誰が何といってもマグロのトロに軍配が上がる。 「え〜、いらっしゃい!」粋な声に誘われて、寿司屋のカウンターに座ると まずトロを注文する事から始まる。すきっ腹と乾いた舌にはトロのにぎりの 感触が何とも表現し難く口の中の味…

池の鯉

♪出て来い 出て来い 池の鯉 底の松藻の しげった中で 手のなる音を 聞いたら来い 聞いたら来い・・♪ 昔歌った「尋常小学唱歌」の一節だが この唱歌集にはいい歌が多数あった。 最近の小学校の音楽の教科書の歌は 今の流行り歌やアニメの歌ばかりで 何とも味…

隠居の独り言(221)

前総理小泉純一郎は1年生議員を集めた会合でなかなか味な発言をした。 「政治家っていうのは常に使い捨てされることを覚悟しなければならない。 それが嫌なら国会議員にならないほうがいい」小泉チルドレンの親分から 郵政造反組の復党反対の言葉を期待した…

歳末商戦

師走も近く歳暮のシーズンが始まると デパートはかきいれどきで各売り場の 呼び子のポルテージが上がっていく。 休日の雨の日は買物でデパート歩きが 一番と出かけたら大勢のお客で賑わい デパ食堂も一時間待ちとは驚きだが 歳暮の伝票処理も一時間以上と聞…

隠居の独り言(220)

拝啓、石原慎太郎都知事さま、私は若い時からのあなたのフアンで戦後復興の 時期に執筆された「太陽の季節」の作品を何度も読み返して感動を覚え憧れと 夢を貰ってあの時代を生きた戦友の気持ちで尊敬の念を感じてまいりました。 衆議院議員時代や都知事にな…

大相撲九州場所

東京両国の各相撲部屋はお相撲さんが 九州場所へ出かけてどこも留守状態だ。 お相撲さん(十両以上は力士)の姿が 見えない両国界隈は何か抜けたようで 九州場所を締めくくり地方巡業が終る 12月中頃まで両国らしさが戻らない。 場所も前半を終わったが横綱…

隠居の独り言(219)

私の現在の身長169㎝体重55㎏で若い頃からあまり変わっていないが 生まれてこのかたの70年間には日本人の体格の変化は著しく向上して 目を瞠はるものがある。小中学校の頃の背の高さはいつもトップで随分 得をしたものだが15歳で上京して以来は年下の人に徐…

公園の紅葉

11月も半ばを過ぎると公園の木々も 色づいて、見上げれば秋の青空との コントラストは一幅の絵画のようで 都会の紅葉も捨てたものじゃない。 冬が近づいて空っ風一号が吹いても 晩秋の頃には強い風もすぐに止んで 日中の日溜りには子供たちが群れて 歓声や笑…

隠居の独り言(218)

火曜日に新聞のTV欄を見ていたら夜8時からNHKの歌謡コンサートで 古賀政男の特集番組を放送されるというのでじっくりと見ることにした。 まずは森進一の「影を慕いて」からはじまって川中美幸「人生の並木道」 坂本冬美「誰か故郷を想わざる」島津亜矢…

七五三

幼児から子供へと健やかに成長する 節目に行なわれる儀式だが、子供に とっても成長を自覚する為のもので 11/15日に氏神様に祈願する行事だ。 最近は両親の都合もあって必ずしも 日にちを守ることも無くなり天候や 休日を考え好日を選び参拝している。 ここ…