2014-01-01から1年間の記事一覧

隠居の独り言(1325)

若き日のコーラスメンバーが一年一度の同窓会で集まり最近の暮らしぶりを交換した。 そんな中で仲間の80歳になるソプラノが急性心不全で亡くなったという知らせがあり 追い打ちをかけるように仲間のバリトンが脳梗塞で倒れ半身不随という。愕然とする。 たま…

敬老の日

今年も「敬老の日」を迎えた。 高齢者人口は3200万人という。 75歳以上後期高齢者は8人に1人で この老夫婦もその仲間になる。 振り返れば世帯を持って49年。 褪めたピザのように萎びたが せっかく頂いた命なのだから 一日一日を大切に暮らしたい。 「おまえ…

隠居の独り言(1324)

宮内庁は9/9日に、昭和天皇の生涯を記録した「昭和天皇実録」の内容を公表した。 自分も昭和の時代の大半を過ごしただけに「実録」を読むと自分史のように思えてくる。 戦前の天皇陛下は「現人神」であり日本人全てが陛下に忠節心を持って暮らしていた。 昭…

睡蓮

近くの公園の池に睡蓮が咲いている。 池の温度を覚ますように睡蓮の葉は 水面を覆っているが花の姿は鮮やかな ピンク色がとても美しい。睡蓮の花は 夏の朝早く咲き、過ぎ行く夏を惜しんで いるのだろう。今年の秋の到来が早い。 例年なら暑いのは彼岸の頃ま…

隠居の独り言(1323)

休日の朝は自分が台所に立つことになっている。といって簡単モーニングで済ませる。 6枚切りのパンをトースターで焼き、卵焼きかソーセージに千切りのキャベツを添える。 あとはパンにバターとジャムを付け、カップに紅茶を入れるだけ。紅茶も色々とあるが …

悠仁さま

秋篠宮ご夫妻の長男悠仁様が6日に8歳の 誕生日を迎えられた。お健やかでおめでたい。 悠仁様は皇位継承順位は第3位にあたられる。 日本では男系の天皇制だが外国の王国制度は ベルギーもノルウェーも昔は男子継承に限ったが 憲法改正によって女子も王位に付…

隠居の独り言(1322)

好きな俳優で深みある役者であり絵本作家でもあった米倉斉加年さんが亡くなった。 しかも仕事打ち合わせ後に急死されたというから驚きだ。死因は腹部大動脈瘤破裂。 周知の方も多いが大動脈瘤破裂は90%以上助からない。突然死に近い状態という。 淀川長治、…

桔梗

八月の酷暑が嘘のように朝晩涼しくなって凌ぎ良く 飼っている鈴虫たちも美声を張り上げて鳴いている。 今年は天候不良で夏が短かったが爺には丁度よい。 家の箱庭にも桔梗が咲いて秋の到来を告げている。 この桔梗も「秋の七草」のひとつだと爺は孫に教える…

隠居の独り言(1321)

原発問題になると世間は原発反対が正義の味方のような風潮になっている。福島の 東電原発事故は確かに取り返しのつかない大失敗だったがそれだからって日本から 原発を無くそうという案に何故か素直になれない。理由は二つ、一つ目は今の段階で 原子力に勝る…

防災の日

1923年の今日、関東地方を中心とした大震災が起きて 今年で91年になる。これまで同場所の大地震の周期は 50-100年とされるので近々の関東大震災は必至だろう。 覚悟といえば大袈裟だが諦めと開き直りしかすべがない。 地震は或る日突然の出来事で、昼か夜か…

隠居の独り言(1320)

数年前までは老人ホームにギター仲間たちと慰問演奏で出かけた。けれどホームに 入居している方々の殆どが自分と同年輩で同世代の戦友のように思っていただいた。 だから演奏も歌も音楽の価値観が一緒だったのは嬉しかった。たしかに昭和一桁は 童謡や小学校…

ブラスバンド

先日、孫姫の所属する両中吹奏楽部の演奏を観賞した。 場所は、すみだトリフォニー・小ホールで音響効果抜群! 都の中学吹奏アンサンブルコンテスト三年連続金賞を 受賞した吹奏楽部だけに中学生達の若いエネルギーと 均整のとれた吹奏楽の演奏は実に素晴ら…

隠居の独り言(1319)

最近、気になることがある。というより不愉快な言葉遣いが日常的になっていることだ。 例えば医者に行く。看護師が「血圧測りますのでシャツをまくってもらっていいですか」 「診察の順番を待っていてもらっていいですか」本来の言葉には「もらって」は要ら…

コリウス

コリウスは夏から秋にかけての観葉植物だが 国立武蔵森林公園には色とりどりのコリウスが キャンパスの絵柄のように植えられ目を見張る。 とにかくこの公園は広大で園内で自転車を借り 公園の中を一日中、回っても見きれないほどの 森の広さと緑の匂いの魅力…

隠居の独り言(1318)

かつて三億円事件というのがあった。白バイの警官を装った男が、現金輸送車から まんまと三億円の金を奪って逃走、その似顔絵がいたるところに貼られ庶民の格好の 話題となったが僅か7年で時効成立、戦後最大の迷宮入り事件となった。市井の庶民は 一生あく…

いわし雲

暦は立秋を過ぎて太陰暦の8月というと すっかり秋になるが、今日の空も青空だ。 昨日の夕空には、いわし雲が出ていた。 地上は夏でも高い空には秋が来ている。 暑さの我慢も、半月ぐらいの辛抱だろう。 街を歩いても、日があたっているところと 影の部分が、…

隠居の独り言(1317)

終戦は福島県白河市にいたが少年にとっては日々の暮らしの通過点に過ぎなかった。 少年は小学6年生、12歳の夏だった。1945年の夏は今年と同じように暑い夏だった。 学校の夏休みもなく開墾した芋や南瓜畑の雑草取りを終え、家に帰って玉音放送を 母から聞い…

四谷怪談

若いころ暑い夏の夜は怪談話に耳を傾けた。 四谷怪談、牡丹灯籠、お菊井戸、鍋島騒動、 どれも怖かった。幽霊の殆どが若い女性で 男に騙され裏切られ酷い仕打ちで殺された。 女の怨みと情念は、酷い仕打ちの倍返しで 騙した男へ、呪いと怨念と共に返ってくる…

隠居の独り言(1316)

昭和一桁生まれの人間には八月の盆の日は昔を回顧するときであるかも知れない。 昭和15年(1940)4月、自分は大阪西成区岸里小学校に入学した。その年の記憶で しっかり覚えているのは「皇紀・紀元2600年」の数々の行事で学校の催しも、街には 花電車が走り国…

靖国神社

毎年今頃になると靖国神社に足が向いてしまう。 戦争を体験した者にとって、聖地という他ない。 マスメディアは敗戦の惨めさばかりを報道をして 戦争を語り続けていく努力が必要というが、しかし 戦争体験というものはその時、その場に遭遇し 心身に刻まれる…

隠居の独り言(1315)

例の慰安婦問題の「河野談話」をめぐって朝日新聞は過ちを認めた。石破幹事長は 「朝日新聞関係者及び当の河野洋平元官房長官の国会参考人招致を検討している」 野党・民主党も「日本の不名誉な記事を30年以上放置した罪は大きい」維新の会も 「言い訳じみて…

百日紅

人間は真夏の暑さで参っているのに 元気なのは蝉と百日紅と子供たち・・ サルスベリの花は真夏の陽を受けて この時期、とても美しいうえ名の通り 百日間も咲き続ける凄い生命力だ。 カルタのサは「猿も木から落ちる」で 幹肌がツルツルなので猿も容易に 登れ…

隠居の独り言(1314)

朝の食膳の定番は、ご飯のほかに、シラスとネギを混ぜた納豆、海藻関係の味噌汁、 野菜のおしたし、ぬか漬物などが並ぶが毎朝食べられる幸せを思いながら箸を運ぶ。 朝、何気なく食べているものは、昭和一桁生まれにとって戦争末期から戦後にかけて 最も食べ…

広島原爆投下

69年前の大戦末期1945年での日本には戦う武器も 船舶も飛行機もほとんど無く動力も電力も底をついた。 丸腰の人が大勢の暴漢に袋叩きに遭ってると同じだ。 3月10日に東京大空襲があり、10万人が亡くなった。 7月、ポツダム宣言があった。この時受託していれ…

隠居の独り言(1313)

八月になると、マスメディアは戦争の反省の報道ばかりで暗くなる。戦争の苦労話しと 負けた悲しさと惨めさと戦争は二度としてはならぬと執拗に繰り返す。テレビ画面は 空襲の後の瓦礫の街の風景や粗末な服装、食糧不足、そんな情景を映し出されるが 写真がモ…

男人生80年

先週、発表された昨年の日本人の平均寿命で 初めて男性が80歳を超えた。ご同慶の至りだ。 自分の同輩が多くなったというのは実に嬉しい。 昨年80歳になった男性は昭和9年生まれで 自分より一歳年下だが昭和一桁の最後の年で 世界情勢不穏な世代に生まれた風…

隠居の独り言(1312)

七月も今日で終り、暦通りの「大暑」で各地の真夏のニュースが紙面を賑わせている。 一日で最も暑い午後は空調の効いた近くの図書館でいっときを過ごすことにしている。 良寛さんは「散る桜 残る桜も散る桜」と詠んだが、この句が身に沁みる今日この頃で 昨…

蝉時雨

つい最近まで子供の夏休みとなれば麦わら帽子、 半ズボン、持ちものは虫取りの網が定番だったが ゲームやスマホ等や塾通いで子供は見かけない。 でも夏の音の風物詩は何といっても蝉時雨だろう。 近くの公園もアブラゼミやツクツクボウシが喧しい。 しかし小…

隠居の独り言(1311)

東京都の舛添知事は25日、韓国のソウルで朴槿恵大統領を表敬訪問し会談をした。 会談では朴大統領は、相変わらず「従軍慰安婦問題」で日本側の努力を求めたという。 韓国の嫌日は日本大使館前に慰安婦像を設置したり、テロリストの安重根を中国の ハルピン駅…

隅田川花火

今年も隅田川花火は大輪を咲かせた。 ここ数年、雨に祟られた両国だったが 今年の天候は絶好の花火日和だった。 両国といえば日本最古の花火大会で 花火は戦国時代に鉄砲伝来とともに 伝わったというから相当古い伝来だ。 しかし盛んになったのは江戸時代で …