隠居の独り言 155

少子化の問題が前から叫ばれているのに国民の意識の無さや政府の無策ぶりが浮き彫りになるような数字が報道されている。子供を育てるのに教育の費用だけでも、幼稚園から大学まで全て国公立の学校で学んだ場合の学習費は約860万円に対し全て私立の場合は約22…

隠居の独り言 154

渡辺淳一の「孤舟」を読んだ。多分平均的であろう定年後の夫婦の生活を描いたものだが、ポイントは男という生き物は女子供のために働くのが本来の姿であり職を閉じて定年になると収入は減り、そのうえ家に居続け家族との対話も無く、朝昼晩「オイ、メシ」で…

隠居の独り言 153

十数年前まで、ギター仲間と老人ホームの慰問をしていた。ボクは弾き語りだが、当時の入居者の多くは戦争体験者で中でもお年寄りに最も受けた歌は「戦友」で入居者の中には,ボクの歌を聴きながら目に涙を浮かべ、泣き出す人もいた。♪ここは御国を何百里、離…

隠居の独り言 152

歳のせいかも知れないが年末には子供の頃が思い出される。2018年も後わずか。今は子供が少ないせいか町の路地から子供の歓声が聞こえてこない。昔の路地とは子供の天国で、冬の日でも子供は汗をかくほど動き回って寒さも吹き飛んだ。ホッペはヒビでガサガサ…

隠居の独り言 151

今日12/8日は先の大戦の発端となった真珠湾攻撃の日だが今の若者は日米が戦争したということを知らない人も多くいる。これも時代の流れだろうか。歴史の時間で学ばなかったのか。某調査では今の大学生の30%が知らないというから驚きだ。戦後の日本人がいか…

隠居の独り言 150

幼い頃の記憶力は侮るべからず。85歳を過ぎた今でも戦前の教育勅語の文言や、天長節、明治節などの詞は今も淀みなく言える。文言ばかりでない。家族と楽しんだ「いろはかるた」も暗記、百人一首も半分以上覚えている。幼い頃の脳は柔らかく記憶が素直に入っ…

隠居の独り言 149

日々電車通勤をしている。千代田線・綾瀬から湯島まで乗り、湯島から外を歩いて大江戸線・上野御徒町から両国駅まで、総計約40-50分の時間を掛けて会社に着く。有難いことに綾瀬から始発があるので優先席に座って本がゆっくり読める。座れない日や途中で身障…

隠居の独り言 148

テレビの国会中継を見ていると議員人数が多すぎる気がする。それも衆議院と参議院の二つの院でそれぞれに議員がいる。中には寝ている議員もいるが、あれが国の立法府かと思うと情けない。腹立たしく思うのは議員に掛ける費用が多額で国家財政が大赤字で首が…

隠居の独り言 147

ストーカー事件が後を絶たない。事件を聞く度に今の男女の別れ方がものすごく下手で野暮になっているとしか思えない。男と女が恋愛を始める。でもいつまでも愛が変わらないのに越したことはないが、初めは好感を抱いても付き合うほどに相手の気付かなかった…

隠居の独り言 146

昔は粋な言葉の遊びがあった。その一つが都々逸。「七七七五」つまり26文字を基本に主として男女の情を歌詞にして三味線で合わせて唄う素晴らしく粋な芸だが今ではすっかり廃れてしまった。昔も今も異性にモテたい、愛されたいという願いは共通しているが都…

隠居の独り言 145

「まことに小さな国が、開花期をむかえようとしている」この文章ではじまる司馬遼太郎の「坂の上の雲」を最近、再読しはじめました。明治維新を成功させ近代国家として歩み出し日露戦争勝利に至るまでの勃興期の明治を描いた作品で、全8巻の大作です。明治27…

隠居の独り言 144

外国人労働者の受け入れ拡大に向け本格的に動いて衆議院で自民、公明、維新の賛成多数で可決されたが、何故安倍総理が早期成立するのに拘るのか、きちんとした説明が国民に欲しい。移民は国民の意思を問わずして強行すれば将来に禍根を残す。総理は移民でな…

隠居の独り言 143

主婦は「半額セール」「激安」「タイムサービス」「閉店セール」などの言葉に滅法弱い。朝刊に挟まれてくる広告のチラシは、それらの言葉に満ち溢れている。金銭に疎い亭主と違って主婦は日々の家計簿で倹約精神が備わっているからだろう。ボクは男だから普…

隠居の独り言 142

日露首脳会談は数多く催されたが、平和条約の基礎となる北方領土に関しては、どうやら2島返還で手が打たれそうで「平和条約を締結したあと歯舞群島と色丹島を引き渡す」との1956年の日ソ共同宣言と変わらず・・70年間は何だったのか。ロシアのしたたかさもさ…

隠居の独り言 141

朝夕電車で通勤しているが乗客の猫も杓子もスマホに夢中で周囲の人のことにはまるで無関心で、例え車掌の車内放送で「優先席付近での携帯の電源をお切りください」の注意勧告も知らん顔でスマホから目を離さない。今のスマホ漬けになった大人や若者の未来像…

隠居の独り言 140

11月22日は「いい夫婦の日」老夫婦は昭和40年に結婚。今年で53年になる。よくぞ続いたものだと思うが53年の歳月は幾山河ありで、なけなしだった結婚当初の状態から、今の平穏な日々を送る事が出来るのは互いの協力無しでありえない。丁稚小僧から独立して、…

隠居の独り言 139

落語は好きだが寄席に入ったのは数回だけで多くを語れない。最後に行ったのは10年前で、立川談志の寄席が最後になる。談志が滅法好きで、若い頃はミシンを踏みながら聞いてもので当時から立川談志は独特の話し方で落語界の風雲児だった。2011年11月21日に亡…

隠居の独り言 138

世界の人口は75億人という。2055年には100憶になる。これは人間が生きられる限度という。地球の陸地面積が限られて食糧増産が人口増加に追いつかない現状では、国家間の争いは避けられず食糧不足の戦争は不可避で、アメリカの一国主義も、中国の覇権主義もこ…

隠居の独り言 137

時々、用や遊びで関西に行く。ボクは一応大阪生まれなので関西人と話しても言葉の違和感はないが交通機関や地名で東京と違うところ多い。エスカレータには東京は左側に寄るが、大阪は右側に立って急ぐ人は左側を駆け上がる。東京は反対。駅名も「日本橋」を…

隠居の独り言 136

わが家の近くの横網公園は日々のボクの憩いの場所だが、いつも座るベンチの横に「鳩に餌をあたえないでください」の看板が立っている。鳩の公害は、羽毛のアレルギー症状や鳩の糞の病原菌の媒介や、鳴き声や羽音の安眠妨害など・以前は公園の中にある売店で…

隠居の独り言 135

昨今は新聞やテレビで外来語が飛び交う回数が多い気がする。でも見聞きする日本人のどれほどの人が理解しているだろうか。政治家もカタカナ語を使って演説しているが初めて聞いた人は意味が分からない。まして中高年以上では意味不明な人が多く特に高齢者は…

隠居の独り言 134

雑誌やFacebookでペットの犬猫が殺処分される直前の写真を見ると胸が痛むがペットにもそれぞれの命があり、生きる権利を人間の都合で奪われるとは何と残酷だろう。といって全てのペットを救うには諸費用、引受先がないと無理だが、何故ここまで放置をしたの…

隠居の独り言 133

NHK出版に「60歳のラブレター」という本がある。夫から妻へ、妻から夫への手紙の特集で、長年暮らした夫婦の様々な生活、愛情、葛藤の手紙を読むと心に染みる。その中の一通から・・「結婚生活よりも長い別離、たった一度の浮気を許せなかった。信じていた。…

隠居の独り言 132

今年の11月場所が始まった。昔からの大相撲ファンだが、今場所は横綱の白鷗、鶴竜が休場で一人横綱・稀勢の里でこの絶好のチャンスに優勝杯を手にして欲しいと切に願うが、初日は彼らしくない相撲で早くも一敗とは先が思いやられる。相撲ファンには悔しいが…

隠居の独り言 131

年齢を重ねるのは命の大切と生きる喜びを身をもって感じ、過ぎし日を顧みて生きてきた時間を再認識することでもある。先日、戦時中疎開していた白河を訪れ当時の日々が蘇った。「ふるさとの訛り懐かし停車場の人ごみの中にそを聴きにゆく」啄木の詩のように…

隠居の独り言 130

年金は老後の生活の生活費そのものだが年金格差が酷すぎる。一例は収入ある人の全て年収600万円で平均余命を全うしたと仮定した場合、夫婦ともに会社員であれば、年金の総受給額は1億384万円となる。しかし夫が個人営業で妻が主婦であれば、年金の総受給額は…

隠居の独り言 129

政府は5日、韓国の元徴用工をめぐる訴訟で韓国最高裁が日本企業に対し賠償を命じる確定判決を出した問題を巡って国際司法裁判所に提訴の方針を固めたが当然の措置だろう。日本もいい勉強したと思う。これを機に徐々に遠のけばいい。遠い昔、聖徳太子が政権を…

隠居の独り言 128

テレビの司会者・小倉智昭さんが膀胱がんを患い全摘手術に踏み切るという。日本人の死因の最も高いのはガンに依るが先日、厚労省はガン専門病院などで作る施設別の各種ガンの治療した後の5年経過した生存率を集計した統計を発表した。治癒率もそれぞれだが、…

隠居の独り言 127

今年のプロ野球はソフトバンクの優勝で終わりを告げたが、工藤監督が胴上げで宙を舞っても遠い世界に見えてしまう。根っからの阪神ファンだが、今年もファンの期待を裏切った。夏頃には3位にいたのに、それも束の間でずるずる連敗を重ね、いつの間にか最下位…

隠居の独り言 126

環境問題が取りざたされているが大きく分けて自然と社会と二つあるものと思う。昭和初期に生まれた者が感じるのは自然の環境が大きく変わったのは人口が増えそれに伴って住宅が増え農地や林野が少なくなったのは仕方ないけれど社会環境も悪化したのは日本人…